【一般人の疑問】トラック運転手は、なぜキツいと言われているの?

トラック運送業界に関わったことのない一般人でも、トラック運転手は「キツい業務」をしているということが認知され始めました。

ですが、「キツい」と言っても、何がキツいのかピンッと来ないのもまた事実です。

そこで、なぜトラック運転手は”キツい”と言われているのか、直接、トラック運転手さんからアンケートを取りましたのでご紹介していきます。

※「どこがキツイのか?」という質問をしているので、マイナス面ばかりを集約しています。また、トラック運送会社といっても多くの業種がありますので、これがトラック運送業界のすべてではありません。

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1.労働条件が悪すぎる

【センチメンタルおじちゃんさん・50代・男性】

一般の企業のように勤務時間が8時間で終わる事はまず無く、残業時間がかなり多いです。

なにしろ、この業界は、トラック運転手に対して拘束時間・最長16時間までさせても法律違反にならないので、次の勤務までの休息時間(自由な時間)が8時間しかないことがあります。

つまり、一般の企業でいうと、朝8:00に会社に出勤して夜の24:00まで勤務。そして、翌朝8:00にまた会社に出勤していることになります。

想像するとゾッとしませんか?

けれど、それだけではありません。

トラックが動く時間帯は、早朝・深夜帯での勤務が多く、しかも、勤務時間が不規則なことが多いのです。

また、休息時間が8時間しかないことにビックリされる方も多いかもしれませんが、その休息時間8時間すら与えていない運送会社もあるのです。

しかも、わずかな休息時間での睡眠は、トラックの中。
当然、疲れが取れず、仮眠レベルに近いので疲れが蓄積していくんですよね。

2.睡眠の質が悪く、寝不足状態が続く状態になる

【ぺこーらさん・20代後半・女性】

私は、トラガールとして20代の頃、運送会社に勤めていました。

私が勤めていた会社は、ブラック企業ではなかったのですが、”何時間走ったら何時間休まなくてはいけない”というルールが厳格でした。

寝る時間が確保されているので、問題ないように見えますが、寝る場所はトラックの中です。

少しでも快適に眠れるように、私なりに寝床を作っていましたが、硬いので寝ずらく、腰痛に悩まされました。

しかも、勤務時間は不規則で、寝る時間も一定ではありません。

会社が指定してきた時間帯に眠らなくてはいけないので、眠くなくても、横になって無理矢理、寝ていました。

そのため、睡眠の質は悪く、睡眠時間を取っているにもかかわらず、睡眠不足の状態がずっと続いていました。

自宅に帰って、睡眠を取ったとしても、日頃の習慣でその睡眠時間は短く、質の悪いものになっていました。次第に、眠れない日々が続き、睡眠障害になってしまいました。

3.給料からの天引き

【カミさんのしもべさん・30代・男性】

たとえ、自分の責任でなくても、荷物の中身は問題なくても、ダンボールが少し破損してしまっただけでも、買取りを要求され、給料から天引きされてしまうことです。

一般の方は、トラックの運転手は給料が高いと思われていますが、こう言った天引きで、結構お金がなくなることがあります。

一生懸命、働いているのに給料からの天引きされる理不尽さがまかり通るトラック運送業界。給料明細を見るのが、本当に辛かったですね。

4.下請け企業になればなるほどキツい

【オールドマンさん・40代・男性】

大手(上場企業)のトラック運転手であれば、キツいと感じる仕事は何一つありません。

大体、午前に1現場、午後に1ないし2現場としっかりと管理されています。物流会社ですので残業は発生するものの、せいぜい月20時間程度となります。

よって、大手であれば身体的な重圧を受けることも非常に少ないのが現状です。

一般人が持っているトラック運転手の「キツそう…」というイメージは、ほとんどが2次受け、3次受けの下請け企業に向けられていると感じます。

大手運送会社では、法令遵守を徹底しているのですが、下請け企業になるとアルコールチェックや点呼、日報の提出、トラック装備のGPSやデジタコなど、管理する体力がなく、できないところがほとんどだと思います。

つまり、下に行けば行くほど管理は杜撰になります。

同じ県内であるにもかかわらず、2日運行、3日運行は当たり前。デジタコの抜き取り、休憩時間の操作、連続運転の無視ということに繋がっていき、それが黙認されます。

そこに心理的なキツイが隠れていて、毎日家に帰れないことが大きな原因だと結論付けます。

恐らく、慣れてしまえば体力面は皆さん大丈夫なのですが、やはり心を休める時間が少なく、精神的に疲弊していると感じます。

5.時間厳守

【typeさん・50代・男性】

最もキツイと感じるのは”時間に厳しい事”です。

企業によっては、荷物の受け入れに関して、時間制限を設けている場合があります。そのため、渋滞に巻き込まれたときは本気で焦ります。

食事を抜いて、睡眠時間を削り、トラックを走らせることも少なくありません。

精神的に辛いので、すこしでも時間に余裕を持たせるため、納品場所近くまで走って睡眠をとる事が多いです。

しかし、トラックは乗用車と違って安全に停められる場所が限られています。特に初めて行く場所は土地勘が無いので停める場所を探すのに苦労します。

近所に民家がある時はエンジンの音がうるさいと納品先にクレームが入る事があるので非常に気を使います。

特に夏場は、職場からアイドリングストップを命令され、仕方なく、エンジンを切って窓を開けて寝ているのですが、その隙間から蚊が入ってくるので大変です。

6.遠方でも高速道路が利用できない場合がある

【浪速のグロッキーさん・30代・男性】

トラック運転手を3年務めました。
長距離ドライバーで夜中に出る仕事でした。

業務内容によって、高速道路を利用してもいい場合と下道しか行けない場合があり、長距離で下道を走らなければいけないときは最悪でした。

夜中に出るので、すごく眠くなったり、ずっと座っての運転なので痔にもなります。

しかも、到着時間が決まっていたので、下道であるにもかかわらず「〇〇時までには行かなければいけない。」というプレッシャーでイライラすることもありました。

その日のうちに帰れない日もあるのですが、ホテルなど使用させてはくれません。トラックの中で寝る日々でした。

洗濯も出来ないので、サービスエリアのトイレで洗ったり、歯磨き、洗顔したり…トイレもトラックを駐車できる場所が限られてたのでキツかったですね。

7.安全運転へのプレッシャー

【大岩さん・30代・男性】

運転していたトラックは、3トン箱車・バンタイプになります。

トラック業界では大きな車体ではありません。

ですが、横幅があることと普通自動車とは異なりルームミラーが使えないなど、右左折は安全確認を徹底することは勿論のこと、バックするような運転は危険が生じるので出来るだけ避ける必要性があります。

乗用車よりも車体が大きいので、重大事故に繋がりやすいです。そのため、常に「安全運転をしなければいけない。」プレッシャーがあって辛かったですね。

そういった意味で、私はトラック運転手に向いてなかったのかもしれません。

また、私が働いていた地域は、北海道だったので冬期間に入るとブレーキを踏んでからストップするまでの距離数が長くなる問題がありました。

冬も本番になると大きな国道や幹線道路以外ではスタックしてしまう可能性が高いので、配送場所によっては遠回りをしてでも確実性の高い道路を選ばなければならないこともキツイと感じました。

8.昼食するのも一苦労なときがある

【ishijima・tさん・40代・男性】

長距離ではないドライバーでもトラック運転手の仕事では運転席のシートを後ろ側に倒すことができないので、休憩時間中でも姿勢は曲げたり伸ばしたりすることができないこともキツイと感じます。

更に昼食の問題もあり、駐車するスペースを確保できるコンビニエンスストア以外では停車をすることができません。

移動先によっては無料で駐車可能で、尚且つ、他人に迷惑を掛けない場所を探さないと昼食をとることはできないので大変でした。

9.見下される

【ハラタイラーさん・40代・男性】

荷主や作業員を待たせるわけにいかないので急ぎますが、乱暴な運転をして荷痛みさせるわけにいかないですし、遅れればペナルティ。

何より速度違反で捕まって、罰金を支払うのはとてもキツいです。

仕事環境の見直しとかハラスメント防止とか会社の体裁は表向き良くしていますが、現場は未だに整備されていません。

荷主からはどうしても下に見られるし、ストレス発散なのか罵声を浴びることもあります。

また、本来、荷下ろししない契約でも、結局、サービスで荷下ろしまでさせられて圧迫される現状にあります。そこで荷痛みさせようものなら、面倒な処理を覚悟しないといけません。

体を酷使しているのは間違いなく、腰、頸椎、痔、膝等、犠牲を払ったことに後悔しています。

10.速度制限装置で速度が出せない

【masashiさん・40代・男性】

私が働いていた運送会社の車両にはデジタコが装着されていて、一般道で60キロを超過すると、月2万円、給料から引かれていました。

私は半年経過して、そのことに気が付き、あとで真っ青になりました。

また、高速道路では、急ぎたいのに速度抑制装置(スピードリミッター)があるせいで、速度を上げたくても上げることができないので、まわりの乗用車から煽られたりすることがよくあります。

交通事故防止のために、速度抑制装置の装着義務化になっているようですが、大型バスなどが猛スピードで駆け抜けていく姿を見ると、人(命)を乗せている旅客に速度抑制装置の装着が義務化されず、なぜモノを運んでいるトラックにだけ、装着しなければいけないのか疑問です。

過剰な管理に義務化された装置。

私の思い描いていた世界とあまりに違いすぎて、いつもイライラしています。

11.駐車できる場所がない

【谷口さん・50代・男性】

トラックを駐車するスペースが無いことがキツかったです。

納品先の都合の良い時間に合わせて待機したりする場合、地方のようにトラックが入れるコンビニは無く、路上駐車になります。

大型トラックが駐められる場所は限られているため、競争率は高く、駐車スペースを求めてウロウロすることもしばしばありました。

さらに、運良く駐められても周辺住民からの反感を買い警察に通報されたことが何度もあります。日本の物流を支えているトラックドライバーも近隣の方々からすれば厄介者扱いです。

12.家になかなか帰れないことがある

【匿名希望さん・40代前半・男性】

トラック運転手でキツイと思うのは”拘束時間の長さ”が挙げられます。

都内は渋滞していることが当たり前の状況ですので、それを避けるため深夜・早朝から出勤して時間調整、帰りは渋滞にハマり定時を越えるというケースも日常的にありました。

また、運転はせずともほぼ一日中車内にいるためうまく暇つぶしすることができないとつらいかもしれません。長距離の搬送が入れば、2〜3日長くて6日は家に帰れないこともあります。

車種や仕事内容にもよりますが、家に帰れないのはツライですね。

13.体調管理がキツイ

【遊びたいさん・40代後半・男性】

「体調管理」がキツイです。

トラック運転手は進行管理が決められているので時間通りに納車しなければいけません。また、「トラック=大型車」なので、普通車の様にスーパーやコンビニの駐車場に直ぐに停車出来る、ということではありません。

体調不良でも直ぐに代わりのトラック運転手が見つかるわけではありません。

会社では体調管理に厳しく、出勤時に検温、消毒、着替えなどこまめに行っても、突然、体調不良になることがありますが、直ぐに代わりが見つかるわけでは無いので、熱を出しても仕事しなければいけません。

とくに困るのがトイレです。

一度運転してしまうと次のところまでトイレが見つからない、なのでトイレに行きたくなった時に次の納品先まで我慢するか、オムツを履いて業務を行う様にしています。

まとめ

アンケートでは、労働条件に対する意見が一番多かったです。その他に、睡眠や食事時間について不満を述べられている意見が多かったですね。

また、下請けになればなるほど、仕事が辛く、給与が低い傾向があるため、苦労の割に対価が得られないことについての不満も多かったです。

なお、今回は、トラック運転手として働くうえでマイナス面を中心に紹介してきましたが、当然、メリットもあるから働いている人もいるので、今後は、そちらの方に焦点を当てていきたいと思います。

このアンケート結果は、トラック運転手から意見をいただければ、随時、追加していきたいと思っています。

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