【体験談】トラックドライバーの業務で印象的だった出来事と学んだこと

こんにちは!
タツといいます。

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私は、家庭やお店で使う電気部品に関わるモノを運んでいます。

荷物は大きい物から小さい物まで様々で、大きい物では数百キロ…。小さい物ではちょっと風が吹けば飛んでしまいそうな軽いものもあります。

そんな私がトラック運転手としてどのような業務をしているのか?また印象に残った出来事などについて紹介していきたいと思います。

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1.積み込みは正解のないパズルゲーム

荷物は基本的には手積み手おろし。
状況によってはフォークリフトで積み込み、積み卸しをする時もあります。

巨大な倉庫でピッキングされて出されたものを、伝票と照らし合わせながら、検品、積み込みをしているのですが、配送中の荷崩れ(積んでいた荷物が崩れ破損すること)は、100%自己責任になってしまうのでかなり頭を使います。

  • 「ここにこれを置いておけば崩れない」
  • 「ブレーキをかけたときにこっちに動きやすくなるからこれで止めておこう」

形も大きさも様々なので、積み込みのときは【正解のないパズル】をやっているような感覚です。

2.経験を積んで置く場所がわかるようになった

はじめは、どこにどれを置いたらいいのかまったく分かりません。ですが、不思議なもので、毎日、考えながら積み込むと自然と分かるようになっていきます。

少しでも早く成長したかったので、先輩に「あれはもっとこっちに置いておいたほうがいい」「こうやっておけば動かないから大丈夫」などアドバイスをいただきながら、よく教えてもらったものです。

今となっては出された荷物に対して、瞬時に置く場所が分かるようになりました。

あと荷物の上下にも注意が必要です。

  • 「この面を上にして運んで下さい」
  • 「この面に重いものをのせないで下さい」

と書いてある荷物があります。

正直、箱にこのようなことが書いてあっても実際は大丈夫な場合がほとんどです。

3.甘く見て失敗も経験

なかには本当にダメなことも存在します。

私は、いちど「この面に重いものを載せないで下さい」と書かれてある荷物の上に重いものを載せて運んでしまったことがあります。

「まぁ、大丈夫だろう!潰れてるわけじゃないし!」

と思いながらお客さんのところに納品したのですが、結果はダメでした。後から、その荷物の中身を見せてもらうと、曲がってしまっていて形が変わっているのです。

「この上に別の荷物のせたでしょ?!」

もう逃げも隠れもできないのでその場で認め謝罪しました。幸いにも大きな問題にはなりませんでしたが…。

いや~、やってしまいましたね。

数は多くありませんが、本当に箱に書いてある通りに運ばないとダメな物も存在します。

ちなみに、私が乗っているトラックの大きさは2トンワイド。

イレギュラーなことがない限り毎日同じお客さんに納品します。固定ルート配送というやつで、基本的に同じ道を通るので、1度、道を覚えてしまえば、そこまで多くの道を覚える必要はありません。

4.勤務時間

1日のおおまかな時間配分は下記の通り。

6時出勤
6時~10時午前中の配達
10時~11時休憩
11時過ぎ~午後の配達の積み込み
13時午後の出発
13時~17時午後の配達
17時~倉庫にて明日の午前便の積み込み
18時帰社し退勤

配送件数は午前、午後合わせて15~20件ほどです。

1件あたりのおろす時間は荷物が多いお客さんだと30分。
少ない場合は5分もかかりません。

1日の走行距離は約200キロほど。
勤務時間は、おおよそ12時間以上でした。

5.印象的だった2つの出来事

私がトラック運転手をやっていて、今でもハッキリと覚えている2つの出来事をお話しします。

その① 「酔っ払いにからまれる」

夏の朝のことです。

1件目の配達場所に着いて、荷物をいつもの場所に置こうとすると、そこに男性があおむけになって寝ていました。

一瞬、ドキッとしましたが「寝ているだけ」だと分かったので、荷物を数個おろし、次の配達に行こうとしたのですが、ふと改めて男性を見ると、先ほど降ろした荷物にもたれかかるように寝ていたのです。

荷物が破損すると困るので、私はその男性に「こんなところで寝てたら風邪ひきますよ」と声をかけたところ「うるせぇ…ほっとけ」の一言。

当時、私もまだ若かったので軽くカチンときました。

「荷物にもたれかからないでくれる?」と言うと男性は重たそうな体をゆっくりと持ち上げ、私のほうに近づいてきました。

今だったら余裕で逃げます(笑)

衝突寸前!

私は男性と顔を突き合わせてきました。

男性:「なんだよ…」
私:「なんだよじゃねーよ…酒くせーな!早く帰れよ…」

数秒にらみ合っていましたが、私には次の配達があります。男性を無視してトラックに乗り込もうとすると男性は私のトラックの前に仁王立ち。

私はムカッときて「どけよ!」と怒鳴りましたが男性はどきません。トラックを降りて男性を強引にどかそうとしますが、それでもどきません。

そんなことを数分間やっていました。

いい加減面倒くさくなったので「アンタ、いい加減にしないと警察呼ぶよ!」と私が言うと男性は「チッ」と舌打ちをしてフラフラと行ってしまいました。

その② 「怖そうなおじさんに…」

ある日、配送時にいつも通っている道が工事中のため通れませんでした。

大きな迂回をしなくてはいけないようで道もよく分からなかったため、次のお客さんのところまでスマホの地図アプリを使用して行くことにしました。

地図アプリにお客さんの住所を入れ進み続けると、段々と細い道へ…。周りは住宅街でトラックなんて通っている様子はありません。

「あれ?本当にこっちでいいのかな?」っと思いつつもアプリを信じて進みます。

すると完全に細い道になり、私のトラックでは進めなくなってしまいました。

「あっ…これヤバいかも…」と思うと同時に汗がブワーっと噴き出してきました。バックして戻ろうとすると、後ろにはすでに乗用車が4台ほど詰まっていました。

前にも進めない、後ろにも戻れない状況になってしまったのです。

人は見かけによらない

焦りました。

焦りながらも「もう前には行けないのでバックするしかない」という判断をしました。

ハザードランプをたきトラックを降りて後ろの乗用車のドライバーに「すみません、この先進めないのでバックしていただけますか…」と言いに行きました。

  • 1台目 お子さんを乗せた主婦の方に
  • 2台目 おそらく50代後半の女性に
  • 3台目 これまた50代後半の女性に

それぞれ説明した後、4台目のサングラスをかけたセダンタイプの車に乗っている、ちょっと怖そうな…いや、確実にあっち系のおじさんに説明。

その4台目の車のおじさんは、私が近づくと窓を開け「どしたん?」と言われたので、私は事情を説明しました。

すると、そのおじさんは、「チッ!何やってんだよ!通れるわけねーじゃん!」と叱られてしまいました。さすがにこれには言い返すことができず、「すみません…」と平謝りしながら、おじさんの車を誘導。

3台目、2台目も併せて、バックしてもらいました。

私のトラックがバックする番になり慎重にバックしていると「オーライ!オーライ!」という声が聞こえてきました。

その声は…
なんと先ほどのサングラスをかけた怖そうなおじさんでした。

私のトラックを誘導してくれたのです。

おかげで切り返せるスペースまでトラックをバックさせることができました。

私は窓を開け「ありがとうございました!」っと叫ぶとおじさんは何も言わずに軽く手をあげて車に戻っていきました。

「意外といい人だったわ。」

それが、私の素直な感想です。

学んだこと

この冷汗をかいた経験から学んだことは2つ。

①「地図アプリはトラック仕様になっていない」

距離優先になっている場合がほとんどで、しかもトラックを想定した道を選んでいないんですね。

②人は見かけによらない

一見怖そうな人のほうが実は優しかったりします笑

以上、私が今でも鮮明に覚えている2つの体験談でした。

まとめ

どの仕事でもそうかもしれませんが、仕事をしているといろいろなことが起きます。

特にトラックの運転手は1人で仕事を遂行することが多いので、その時、判断できる人間が自分自身しかいません。

自分でなんとかするしかないのです。

どの仕事も責任を持ってやらなければいけませんが、運転手は特にそのことが強く、言える職業だと感じています。

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