【運送業の2024年問題】長距離トラックドライバーの意見は?

「2024年問題」がだんだん近づいてきています。

2024年4月1日から、自動車運転業務の時間外労働の上限規制が”年960時間”になってしまうため、不安になっている人も多いのではないでしょうか?

すでに「年960時間以内」に収まるように対策を講じている事業者もいますが、時短については、ほとんどの事業者が着手できていない状況にあります。

この問題について、経営者の意見ばかりが注目されていますが、トラック運転手はどのように考えているのでしょうか?意見をまとめましたので参考にしていただければと思います。

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1.大手企業は法令遵守。中小企業は無理な運行が続く

【丸ちゃんさん・40代前半・男性】

そもそも連続運転4時間のルールがすべてを縛り付けています。連続運転4時間の制限のせいで、たとえ、九州の南から北まで高速道路で運行しても到達することはできません。

もちろん、高速道路上であった大型バスなどの事故があったことは理解しています。

ですが、その規制で幹線便はドッキング便を選ぶようになり、途中で荷箱中継しています。よって乗務員の労働時間は960時間までは到底いかないでしょう。

つまり、聞こえよくしているだけ…という事です。

また大企業は法令を遵守するために、無理な運行・作業は、結局、中小企業に流されます。もちろん事務手数料を差し引いてです。

2024年問題は、中小企業・労働者を苦しめる改正だと思います。

2.収入も仕事量も減る

【バーニングキャンドルさん・60代・男性】

働き方改革の影響で時間労働が制限される2024年問題は、現場で働く者にとっては大きな影響となる。

まず、仕事の量も制限されるため、収入が大きく下がることが懸念される。

物価は上昇しているのに、収入は労働の割に低いままでは、運転手の生活が厳しくなり離職する人も増えてくるのではないだろうか?

若い社員の採用もなかなか進まず、運送に関して興味を示す人がさらに少なくなる可能性が高い。

2024年以降もトラック運転手として働くならば、社会のインフラを止めないためにも、多くの社員を雇えるくらい、”運送業界の基準内賃金の引き上げ”を求めていかないと魅力ある業種になるのは難しいと言える。

仕事に見合った給料体系の構築が急務であると感じる。

いずれにしても、トラックドライバーは社会的役割を果たしていることを政府はもっと真剣に考えてほしい。

3.雇用側の都合の良いように解釈されるのでは?

【サイレントさん・40代・男性】

労働時間については、ハッキリしたことがわからない(どこまでが労働でどこまでが待機時間など)ことが多いので、雇用者側の都合がいいように調整されるのではないだろうか?

たとえば、実際は労働しているにも関わらず、運転日報や運行記録(デジタコなど)の記録では、分割休息扱いにされ、全体の拘束時間を削減されるなど、運送会社の都合で対応される場合が多いと感じている。

労働基準監督署や運輸支局が納得する記録上の管理体制になって、苦しむのはトラック運転手だけ…という結果になるのではないかと危惧しています。

4.規制は賛同できるが「自動車運転の業務」でひとくくりにするのは無理がある

【デリーさん・50代・男性】

  • 自動車運転業務に従事する者の平均年齢は他の業種に比べて高い
  • 自動車運転業務に従事する者の脳・心臓疾患による労災件数が長年ワースト1位

この2点を考えると【時間外労働に対する規制は必要】と考えます。

ただ、ひとくちに自動車の運転といっても、トラック、タクシー、バスなど車種によって業務環境はバラバラ。

それらを「自動車運転の業務」とひとつの枠で管理しようとするのは若干無理があり、運転する車種に応じた規制の細分化も検討するべきです。

5.2024年問題は影響ないが人手不足が深刻

【木曽さん・60代・男性】

トラック業界では人手不足が非常に深刻化していて、2024年問題関係なく、日本の物流は非常に厳しい状態になると思います。

身近な例をあげると、昨今、コロナ禍の影響でネットショッピングをする人が急増していますが、ネットで注文すれば、「あとは商品が自宅に届くのを待つだけ。」の状態で便利と感じているかもしれません。

しかし、その商品を各家庭に届くにはトラック(運送会社)が必要なのですが、配達する商品数に比べ、各家庭に配送するドライバーが全く足りておらず、過労による体調不良になっています。

しかも、賃金が上がっても微々たるもので「割に合わない」と感じ、退職しているドライバーが多いのが現実です。

労働やサービスだけを求めて、対価を払わない今のシステムを変えなければ、トラック運送業界は崩壊してしまうということを国民は知るべきだと感じています。

6.給与体系改革の起爆剤になって欲しい

【テンペストさん・30代後半・男性】

我々運送会社、特にトラックに乗っていて運送業務に携わるものとしては、まず、距離を走ってナンボの世界という性質があります。

ですので「生活の為には長い距離を走りたい!」と思う人が多数いると思います。そのため、それに比例するように時間もかかってくるのが今の現状です。

年960時間(月平均80時間)は、走って生活をしたい者としては苦しい状況に追い込まれるかもしれません。

ただ、「いまの給与体制からすると…」の考え方なので、2023年に行われる「中小企業に対する月60時間超えの時間外割増賃金率50%増」を含め、トラック運転手の待遇について改革をしなければいけないときが来たのかもしれません。

また、2024年問題に伴い、荷主側も苦しい状況ではあると思いますが、運送会社側も運賃値上げなどで正当な対価を求めなければいけない時代になった、また求めなければいけない時代になったと感じています。

トラック運転手としては、良い条件で安全に物流が行われ経済の活性化に繋がればと願っています。

7.時短にシフトしている

すでに会社から帰りにを積み込む場所への移動や待機時間を無くして労働時間を短縮するため、空車で戻るよう指示があっている。

車両回転数を増やすことで収益性を確保する方向にシフトしているものと思われる。

まとめ

長距離輸送を担当している運転手からは、「2024年問題」の改正については否定的な意見が多かったです。

しかし、現状に満足しているかと言えば、そうではなく、一部の運転手からは、現在の運賃や給与システムそのものに納得していないため「働き方改革で若い人でも働きたくなるような給与システムに変わるキッカケになって欲しい」という意見もありました。

トラック運転手ひとりひとりが、業界の発展のことを考えたアツい意見や本音を語っていただけたことは、本当に感謝です。

今後も意見があれば、追加していきたいと思います。

また、コメント欄にも書いていただければ、それも追加したいと思いますので、2024年問題について思うところがあるかたは、ぜひ記入してくださいね。

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