コープ自然派に就職した元正社員が語る体験談!

現在36歳になる私が、約6年前に初めて正社員で応募した会社は、コープ自然派の宅配業でした。
それまでは、アルバイト・派遣社員で、特に責任が重くない仕事に就いていたのです。
なぜ、配送未経験なのにやろうとしたのは「新しいことにチャレンジしよう」「そろそろ安定しよう!」そう決めて入社に至りました。
今回は、私が初めて経験した運送業、コープ自然派の宅配員の業務内容、年収など、その他の配送関連の仕事について、まとめていますので興味がある方はぜひご覧ください。
コープ自然派の業務内容
- 就業時間は、8;00~17;00(休憩60分)
- 月曜~金曜までの週5日。
- 年末は、土曜出勤あり。
- コープ自然派のイベント(年1回)開催あり。
私の仕事は準備準備と配送を行う仕事がメインです。
年に1回「コープ自然派のイベント」が開催され、大きな施設を借りて大々的に行われるイベントがありました。
所長から、強制ではないですが日給1万円でドライバーに参加要請があります。予定が空いていれば、おいしい仕事でした。
①事前準備
自分のコースのカタログを配送順に並び替えを行う必要がありますが、カタログとは別に、お知らせ用紙がある場合は、カタログの中に”手入れ”する作業も行っていました。
この”手入れ”は、お知らせの用紙が多いほど時間がかかるのですが、私の場合、不慣れなこともあり、かなり遅かったので1時間早く来て作業していました。
※8:00前に早く来ても、残業には含まれません。
カタログの並び替えが終われば、通常の冷蔵・冷凍・ドライ商品は、倉庫のアルバイトがトラックに積んでくれていますので、私たちドライバーは、その他、発注された日用品や食材セットなどは別集(通常の商品とは異なる)分を集めていました。
そのすべてを行って、8:00の朝礼後にようやく出発になります。
②配送内容
トラックの大きさは1.5t、AT車、全車ナビ付。
配送ルートが固定され、発注された商品をコースごとにトラックに積み込み出発することになります。
1件ずつ、組合員宅の自宅まで持ち運び、在宅なら手渡し・留守なら玄関前に置き配するといったシンプルな配達です。
配送が終了したら営業所へ帰社し、その日の配送実績をパソコンで報告して業務終了となります。
そして、時間が空いていたら、明日の配送票を見て間違いがないかチェック。
一番気にしないといけないのは、1日の供給量(トラック一台でどれだけ商品の売り上げがあるか)これによって、トラックに積めるかどうか確認して、上司と相談が必要になります。
1日の配達件数はどのくらい?
私は、京都のコープ自然派でした。
実例で例えますと、以下の表をご覧ください。
月曜日 | 80~95件 |
火曜日 | 70~85件 |
水曜日 | 85~105件 |
木曜日 | 65~75件 |
金曜日 | 85~103件 |
上記の数字が、私が集配した件数です。
この数字を見て、驚かれるかと思いますが、これが決して楽な仕事ではないです。
気になる年収はどのくらい?
気になる年収についてですが、結論から言いますと…”安い”です!
1年目の年収は280万円~300万円。2年目以降から、基本給が若干上がっていき、300万円~330万円といった具合です。
コープ自然派の特徴は、新規組合員を増やすのがメインです。
したがって、自分のコースで組合員がお友達紹介をしていただいたときに、ドライバーがアポイントを取って、組合員になってくれれば、自分にインセンティブが入る仕組みです。
頑張れば、年収がアップしますよ!
大変だったドライバー職
30代から運送業に就職した私にとって、つらかった経験の方が多かったです。
コープ自然派の配送員時代は、とにかくミスの連続でした。
…というのも、最初に教えてくれた先輩(しかも大阪の営業所から応援で来た人)は、配送をしてまだ3か月だったのです。お互い初心者のような状態での1か月間の教習。
覚えようと必死で努力していたが、あまり頭に入りませんでした。
そのような状態で1か月が経過した後、2か月目から独り立ち。
60件前後を任され、不安と恐怖でいっぱいになりながら必死で配達しました。
道に迷ったり、焦ったりして誤配の連続。さらに遅配が大きく響いたため、先輩にサポートしてもらいました。
そのため、独り立ち初日は、30件配達(かなり少ない!)しかできませんでした。
慣れれば、17:00の定時で帰社できるのが魅力的な仕事ですが、私みたいな初心者がやると、とんでもなく遅いです。
結局、数か月、先輩に叱咤激励され続け、精神的にきつくなって退職まで追い詰められたとき…大阪の主任が京都へやってきました。
慣れてきて楽しくなり始めた
1日だけ主任が私の横乗りをしてくれて、配送のコツや荷物の持ち方、トラックの片づけ方を教えてもらいました。
たった1日でしたが、めちゃくちゃ勉強になり、次の日には、ほぼサポートなしで、決められた件数を配達できるようになったのです!
それで自信がついたのか、60件~80件までは、余裕で16時頃に配達が終了できるようになって、休憩も取れるようになりました。
時間に余裕が出来るようになると、アポイントも月1回~2回取れはじめました。
先輩からも、「覚醒したな」「めちゃくちゃ成長しているやん!」と褒められ、苦しかった時期から解放された瞬間でした。
転職への迷い
入社から勤めて、4年の月日が経った頃、彼女の病気で通院費・生活費が苦しくなり「そろそろ辞めて給料の高い仕事に就こう」と考えていました。
転職を視野に仕事をしていたとき、マンションにある大量の空箱をトラックに運んでいたら、軽自動車に乗っていた謎のおじさんに声を掛けられました。
「周りの友達に仕事辞めたいやついる?」
ずっと転職を考えていたからでしょう。
謎のおじさんもびっくりするくらいの即答で「私、仕事を辞めたいと思っているんですよ。」と答えてしまいました。すると…
「俺は京都に来て、1年間で年収1000万稼いだ。お前が仕事を辞めることを考えているのなら、LINEを交換しよう。あとで連絡するわ。」
と話を持ち掛けられてたのです。
普通なら、
「怪しい奴やな」
「無視しよう」
と感じるところですが、その時の私は「YES!」でした。
その日の仕事終わりにラインでやり取りをした結果、徐々に謎の人の素顔が判明。ボロボロのバイクを1000円で引き取り、きれいに直してバイク屋に売る仕事だったのです。
売上金で、またバイクを買って直しては売りに出す。
繰り返し続けてバイク屋を経営。
年商1億円までいって、新聞にも取り上げられるほどすごい人でした。
その方の名前は差し支えますが、話にのめり込んでしまい、その当時、業務委託している仕事を紹介されました。
私の心境は「とにかく稼ぎたい」「正社員だと給料の天井が見えている」とずっと感じていたので、答えは「わかりました!」と即決しました。
転職の向こう側
早速、会社を辞めて個人事業主を2020年3月から開始しました。
時間は、朝8:30~19:00まで。
業務委託契約で、日給は10,000円。
時間は、19:00を超えない契約です。
業務内容は、某大手の宅配業者の荷物を軽自動車に乗せて、配達先まで運転するだけといった簡単なお仕事でした。
お客さんの自宅まで行くのは、横乗りしている宅配業者の社員です。
つまり、荷物の積み込みと、運転と取り出しを行うだけの繰り返し作業だったため、以前勤めていた仕事よりも遥かにラクでした。
しかし、一か月契約だったため、更新がなければ即終了。
安定はしていません。
いつ切られるかわかない状況で10か月続きましたが、コロナの影響もあり、運送会社に契約終了を告げられました。
スポーツ選手の戦力外通告、契約満了に近い感覚を初めて味わい、私の人生にとって一大事な出来事でした。美味しい話につられるよりも、いまは安定した職場を…と考え就活しています。
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