トラック運転手が考える「人手不足」の原因・理由は?

どの業界も人手不足と言われていますが、トラック運送業界は、他の業界と比べても特に酷い状況になっています。

現在、トラック運転手の平均年齢も40代後半とも言われ、いずれ海外と同じように「物流のストップ」もしくは年収を上げてもトラック運転手が集まらず、物流がままならない状態になるかもしれません。

では、なぜトラック運転手は、他の業界と比べて極端に”人手不足”になっているのでしょうか?

現場のトラック運転手にその理由・原因を考えてもらいました。

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1.労働条件が悪い

【世界のミサワさん・40代・男性】

  • 拘束時間は10時間以上が当たり前。
  • 休息時間もロクに取れない。

頑張って頑張って働いたとしても、給料が安すぎてコンビニのバイトレベルの時給しかもらえない業界です。

ボーナスも退職金もスズメの涙程度しかありません。

…しかも、疲れて帰ってきたら、運送会社の管理者から「トラックを洗車しろ!」だの「車体に傷がついている」だの細かくてうるさいです。

これだけでもブラック企業としての条件は揃っているのですが、さらに経営者から「荷下ろし時間を”休憩時間”として扱うから…」と無茶苦茶なことまで言われます。

荷下ろし時間は、どう考えても労働時間ですよね?
労働した対価も払わず、記録上、法令遵守しているように見せかけようとします。

「トラック運転手は人手不足で大変…。」と経営者はまるで被害者のように語っていますが、労働者を奴隷扱いする運送会社のもとで「働きたい」と思う人がいなくなるのは当然のことではないでしょうか。

運送会社が人手不足を解消したいのであれば、まずは労働者を奴隷としてではなく”人”として扱うこと。

経営者がまず意識改革を行わなければ、運送会社の未来はないのではないでしょうか。

2.安心して働ける職場環境を!

【okabenさん・30代・男性】

トラックを運転していると、

  • 交通事故
  • 物損事故
  • 荷物の破損事故

などが起きるリスクが付きまといます。

では、そのリスクを誰が請け負うのかと言えば、運送会社ではありません。

事故を起こしてトラックが損傷したり、荷物が破損した場合、その弁償をトラック運転手に押し付けることが多いです。

その経営者の姿勢が、トラック運転手を「もうこの業界では働きたくない…。」と他の業界に転職させる原因を作っていると思います。

私も、この業界に転職してきたとき、社長から「(トラック運転手に)弁償させるシステムは、トラックの事故防止に役立っている。」と堂々と言われました。

経営上のリスクを末端の労働者に背負わせるなんて「どんな頭しているんだよ。」と言いたくなります。

3.給料が低いから集まらない

【たいやきさん・50代・男性】

労働者はボランティアではありません。
お金を稼ぐために働いています。

当然、賃金が高ければ高いほど人は集まってくるし、低ければ去っていく。
ただ、それだけのことですよね。

トラック運送業界が「きつい・汚い・危険」であることは昔から変わっていません。

それでも、昔はトラック運転手になったら、学歴とは関係なく”高収入”を得られたから就職していただけだと思います。

肝心の収入が失われ、3Kだけ残ったら、ただのブラック企業です。

もしも、人手不足を解消したければ、働いただけの対価を支払えば、トラック運送業界は魅力的な業種に返り咲くのではないでしょうか。

経営者は人手不足に嘆く暇があったら、対価を払うための努力をして欲しいです。

4.車内が監獄?プライバシーがない

【明日のショーさん・50代・男性】

車内のドライブレコーダーで運転手を常時監視している運送会社があります。

個室で監視カメラがついていることから「監獄」と表現していたドライバーもいましたが、まさにその通りだと思います。

管理者は、満足しているかもしれません。
ですが、その監視は本当に輸送の安全につながっていますか?
自己満足に過ぎないのではないですか?

運転手のプライバシーを侵害するようなことをしてもメリットはほとんどないと思います。むしろ、トラック運転手と運送会社の信頼関係を損なうだけではないでしょうか。

監視のための設備投資をしたら、余計にトラック運転手は、そこで「働きたい」「頑張ろう」とは思えません。

経営者の自己満足よりも、運転手が気持ち良く働けるように荷主側と交渉を行い、少しでも給料に還元できるように働きかけて欲しいです。

5.改悪された免許制度

【ishibaさん・40代・男性】

国は免許制度を改悪したことで、トラック運転手が運送業界から離れてしまう原因を作り出していると思います。

トラック運送業界は、労働条件が悪く、給料の低い状態にあります。そのような職場に、自己負担で免許を取得しようとする若者なんていません。

働きやすい職場はいくらでもありますから。

「トラック運転手になろう」という若者がいたとしても、普通免許で30万円弱。そこから、二年経過しなければ、大型や中型免許を取得することができない。

準中型免許ですら、高校卒業時点では取れません。

免許制度が、トラック運送業界に興味を持ってくれている若者をためらわせているのです。だから、トラック運転手の高齢化が進み、若者は入社しても逃げていくという現象が起きているのです。

いまは、ベテランドライバーが働いているので、海外のような問題は起きていません。ですが、彼らが引退したときはどうでしょうか?

間違いなく日本の物流は混乱に陥ると思います。

…なのに、国は自分たちが改正した免許制度を「失敗」とは認めず、今度は、外国人のトラック運転手の導入に意欲的だと聞きました。

本当に馬鹿げている話だと思います。

6.未来が暗い

【team・ookawaさん・40代・男性】

燃料価格は高止まりと言われていましたが、最近、さらに高騰しているニュースが流れていますよね。

燃料価格の高騰は運送会社にとって死活問題です。
これから倒産する会社が増えると予測されます。

さらにこの業界は燃料問題だけでなく、トラック自動運転化の未来も待っています。

運送の自動化や運送会社の経営が厳しくなれば、トラック運転手は職を失うかもしれません。そのような暗い未来が待ち受けているかもしれない中、あえて、トラック運転手になりたがる人はいるのでしょうか。

このリスクは解消されることはないでしょう。

私はトラック運送業界は、他の業界よりも人材不足だと言われる状態が続くと思います。

7.若いときならいいけれど長期でするにはキツい

【haraさん・40代・男性】

「トラック運転手をやりたい」と思う若い世代には少ないのは、長期で働ける仕事として認識されていないからだと思います。

私は長距離の運転手でした。

独身のときは働きたいだけ働く。それで良かったのですが”長距離”という特性上、家庭に帰れるのは、数日に一度が多く、家族を心配させることが多かったです。

私は、結婚や子供が生まれたことを機にトラック運転手を辞めました。

8.メディアやWEBの報道の仕方にも原因がある

【偏向報道反対さん・50代・男性】

「あなたはトラックドライバーについて、どう思いますか?」

街頭にいる一般の人にインタビューすれば「長時間運転や肉体労働があって大変!」という言葉が出てくることでしょう。「拘束時間や肉体労働の大変さ」は事実です。

ですが、キツイこともあれば、運転手としての”やりがい”もたくさんあります。
(やりがいの内容については、別ページで紹介する予定です。)

子供の将来の夢で上位に出てくる、

  • スポーツ選手
  • お医者さん
  • 学校の先生
  • 弁護士
  • 登山家

その理由の多くは、TVドラマや映画の影響が大きく関係していると感じています。子供にとっては「ただ単にカッコイイなあ…!」という感情の想起です。

トラック運送業界についてはどうでしょうか?

トラック業界の面白みやその真髄をメディアでは報道されず、トレーラーの横転や玉突き事故など、危険な印象のものばかり。

トラック業界の人手不足の原因は、トラック運送業界の悪いイメージしか知らない若者から”職業先”として、はじめから選択肢に入れられていないからだと思います。

9.運転して荷物を届けるだけと勘違い

【toraooooさん・40代・男性】

求人を出せば応募はそこそこあります。

最近は、別の業界から転職してきた人もいるのですが、運転手として選任した後、すぐに「こんなはずじゃなかった…。」と言って辞めてしまうことがあります。

どうやら、彼らのトラック運転手のイメージは、”仕事は運転するだけのお仕事”で「運転だけなら拘束時間が長くても、運転が好きな自分には問題ない。」という甘い考えを持っていたようなんです。

また過去には、

  • トラックをぶつけても会社に報告せず黙っている人
  • 納品先から預かった現金を横領するような人

がいました。

管理者の目が行き届きにくいことで、邪な気持ちが出てしまい問題が発生することもあります。

問題を起こした人を会社としても置いておくわけにもいきません。
そういった意味でも長続きしない職場ではあります。

10.口調の厳しさ

【世の中甘くないさん・40代・男性】

圧倒的に男性が多い業界です。
女性はほとんどいません。

そのため、口調の厳しい人もいて、ときに誰かの怒鳴り声が倉庫から扉を隔てた事務所にまで響き渡ることもあります。

また、事務所からの連絡で電話口から「ボケ!」「カス」と言われることも。

大声で怒られることに耐性の無い若い人はすぐに辞めてしまいます。

11.経営者の考えが時代に追いついていない

【miyama.katuさん・50代・男性】

経営者側の考え方が、今の時代に追い付いていません。

昔の感覚なのでしょう。運転手は替えの利く存在として酷い扱いを行っている運送会社もあり、根本的に経営者、管理者の力量不足を感じることがあります。

  • 時代の流れに合わせた対応
  • 法律に基づいた独自のやり方・働き方
  • チャレンジ・進化しようとする意欲

運送会社はそれが出来ません。
その”向上心のなさ”が将来性のなさに繋がっていると思います。

残念ながら、経営者の姿勢が、働くトラック運転手にも波及して、それを周りから見てる人達から嫌煙される悪循環になっています。

トラック運転手は、所属している会社の上司だけでなく、取引先にも気を遣います。しかも、不規則な運転業務・付帯業務で、精神的・身体的にも負荷がかかり、一般人よりも死ぬリスクが高いです。

客観的に観てトラック運送業界で働いている人が楽しそうに働いている姿が想像できません。

12.周りの目が厳しい

【tomotomoさん・20代後半・男性】

宅配を担当しています。

日中の配送は在宅が確認できず持ち戻りが多いため、不在票を入れる手間が大変な状況です。都市部では、特に顕著ですね。

配達ボックスが設置されているマンションも多くなりましたが、年末年始の時期は個配が多く、配達ボックスが詰まってしまうことも散見されます。

時間指定も厳しく、30分でも遅れるものなら、管理者から「なぜ配達できなかったのか?」と詰められる状況もあります。

時間に追われてトイレも我慢しないといけないこともある中、荷物の扱いを怒られ、運転マナーも厳しくチェックされたり、路上駐車をしていたとき、地域の住民から厳しい目を向けられることもあります。

求められる質に見合った対価がないので敬遠されているのだと思います。

13.免許を失えば即失業

【通りすがりさん・30代・男性】

無事故が良いのは分かります。

しかし、トラック運転手は、日々運転しているので、事故を起こしてしまうこともあるでしょう。そして、事故を起こしてしまったら最後。

即無職になるリスクがあります。

仮に職を失わなくても、弁償で給料から天引きされるので、いただいた給料で貯金ができるはずもありません。

失業して即ホームレス生活か、給与から天引きされるリスクが高いのに、誰が運送業に就職するのでしょうか?

14.若者は運転に興味が無くなった

【nakata.atさん・40代・男性】

  • 自動車を所有しない
  • 運転をしない
  • ときどきレンタカーで運転するのみ
  • MT車離れ(AT車限定普通自動車運転免許を取る人が多い)

若者も経済的な余裕がないのでしょう。

車離れは、車好きが集まるトラック運送業界に大きく影響していると思います。

車を運転しなければ「トラックのような比較的大きな車を運転したい。」という発想には繋がりませんので。

また、運送会社は走る仕事なので、燃費対策のためにMT車のトラックが多く、そのため会社側も採用しずらい傾向にあると思います。

15.中小零細企業は未経験者を雇いにくい

【motimoさん・50代・男性】

トラック運転手といえば、昔は高収入でした。ところが最近は「コンビニのバイトと時給がさほど変わらない。」と思われています。

このイメージがある限り、人は集まらないでしょう。
良い条件の就職先なんてたくさんありますから。

また、トラック運転手を雇い入れる運送会社側も

「実務経験がなければ雇用しない。」
「高齢運転者に経験の有無は関係ない。雇用しない。」

などの意識で経営していることが、運送業界離れに繋がっているのではないでしょうか?

私は、60歳を過ぎても、積極的に雇用する必要性を感じます。

まとめ!

情報交換すればするほど、多くの意見が出てきて、トラック運転手は自分だけではなく、業界全体のことを真剣に考えている人が多いと感じました。

もっと自分の働く職場に活気が欲しいと感じているのでしょう。

このほかにも意見がありましたら、コメント欄にお願いします。

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