基礎講習の修了証を無くしてしまった場合のリスクと対応法とは?

「基礎講習を受講したことは確かだけど、その修了証を紛失してしまった。」

このように過去に運行管理者 基礎講習を受講していた記憶はある。けれど、その修了証を紛失してしまったという人は多いのではないでしょうか?

たしかに、以前は基礎講習の受講を証明する機会はほとんどありませんでした。しかし、平成26年に法改正が行われた後、監査や巡回指導などで基礎講習の受講状況を確認されるようになってしまったんですよね。

だから、会社から提示を求められることもあります。

では運行管理者の基礎講習の修了証を無くした場合、どのようにすればいいのでしょうか?

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1.巡回指導で確認されるようになった

いままで巡回指導で運行管理者の受講状況を確認されるときは、あくまでも「特別講習」もしくは「一般講習」の確認だけでした。

ちなみに「基礎講習」はどちらかといえば、運行管理者試験を受験するために必要な講習…程度の認識だったような気がします。

ところが、平成24年4月16日に法律が改正され、状況はガラリと変わります。

「新たに選任した運行管理者」については、選任届出をした日の属する年度(やむを得ない理由がある場合にあっては、当該年度の翌年度)に基礎受講又は一般講習(基礎講習を受講していない当該運行管理者にあっては、基礎講習)を受講させること。

このように、新たに選任された運行管理者で、過去に基礎講習を受講していない人はまずは基礎講習を受けなければいけないというルール変更が行われたんですよね。

そのため、巡回指導では、運行管理者が平成24年4月16日以降に運行管理者に選任されていた場合、基礎講習を受講しているかどうか確認されるようになったんです。

運送会社としても受講を証明するために、運行管理者に「基礎講習を受講した修了証を持ってきてくれ」と言ってくることが多くなりました。

そのため、慌てて再発行・もしくは再発行できると知らずに再受講したケースが増えたのですね。

2.運行管理者の基礎講習の修了証は様々な場面で使用される

いま基礎講習の修了証はさまざまな場面で活用されることが多いです。
主に使用するのは…

① 運行管理者の試験を受験するとき
② 巡回指導や行政監査が行われたとき
③ 運行管理者講習で運行管理者資格を取得するとき

などです。

ですが、いざ基礎講習の修了証が必要になったとき、手元にないのが基礎講習の修了証の特徴です。私も何度も経験しました(-_-;)

基礎講習は地獄の講習

「紛失したのであれば、勉強のために、あらためて受講すればいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

ですが、甘いです。
大甘です。

なにしろ運行管理者基礎講習は、一般講習と違って3日間講習があります。しかも、連続して受講しなければ修了証は発行されません。そのため、仕事を犠牲にしなければいけないんですよね。

だから「これから運行管理者試験を受講しよう!」など強い決意がなければ、受講するのは難しいです。

3.紛失したらまずは会社に確認

基礎講習の修了証を紛失したからといって諦めてはいけません。
自宅になければ、所属している運送会社に保管している可能性大です。

とくに運行管理者手帳と修了証は、巡回指導や行政監査などで提示を求められるので、運送会社が預かっている場合が多いです。

だから、一途の望みをかけて会社に訪ねてみましょう。

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4.基礎講習の修了証は再発行できる

あまり知られていないのですが、運行管理者の基礎講習の修了証は再発行されます。

ただ、ここで思い出していただきたいのは、”どこの機関で受講したか”…です。これを間違ってしまうと、いくら頑張っても再発行されません。

運行管理者の基礎講習を実施している主な機関は…

・自動車事故対策機構
・ヤマトスタッフサプライ
・自動車学校(一部のみ)
・トラック協会(一部のみ)
etc…

といったところです。

5.自動車事故対策機構の再発行の方法

いまは様々な機関が運行管理者基礎講習を実施しているのですべてが再発行されるかどうかわかりませんが、いちばんメジャーな自動車事故対策機構が実施しているケースを例に説明します。

まず「基礎講習を紛失した」ことを担当者に告げるとまずは次の3つについて聞かれます。

①いつごろ受講したのか?
②名前は?
③生年月日は?

この情報をもとにシステムに検索をかけて300円で再発行されるそうです。ただし、そのさいは修了証タイプでなく手帳タイプで発行されるそうなのであしからず。(試験などには影響ありません。)

ちなみに、自動車事故対策機構がシステム化される前に基礎講習を受講していた場合、データとして残っていないことが多く、再発行の保障はないそうです。

運送会社は法律もよく変わっているので、3日間の基礎講習をもう一度受けたほうがいいとのことでした。

平成24年4月16日以降に運行管理者に選任された場合、運行管理者の基礎講習を受講しているかどうか、行政監査や巡回指導などでも問われるので、もしも紛失されたというかたは、受験の有無にかかわらず、再発行したほうがいいのではないでしょうか?

まとめ

運行管理者基礎講習の修了証を紛失したからといって諦めるのはまだ早いです。最終手段として再発行の手続きをすることができます。

再発行ができないときは…そのときは、諦めて地獄の3日間の基礎講習を受講しましょう。

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コメント

    • 池澤光司
    • 2017年 12月 08日

    運行管理基礎講習終了証を紛失してしまいました。
    どこで?手続きをすれば良いのですか?
    栃木県で講習を受けました。

    25年 7月12日 終了

      • kokugo97
      • 2017年 12月 23日

      はじめまして!

      運行管理者研修会は基礎講習などは、現在、ヤ〇ト運輸や自動車学校等の民間でも行われていますが、たいていは、自動車事故対策機構が実施しています。もしも、池澤さまが自動車事故対策機構主催の基礎講習を受講したのであれば、事故対にて再発行されますよ^^

    • kokugo97
    • 2017年 12月 23日

    自動車事故対策機構 栃木支所
    http://www.nasva.go.jp/gaiyou/access/tokyo_07.html

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