業務に必要な備品の備え付けが確認されるようになった!?【営業所・睡眠・休憩施設】

「2019年11月に営業所・睡眠休憩施設について業務に必要な備品の備え付けがあるかどうかの確認が行われると聞いたけれど、どのように確認されるの?」と疑問に感じているでしょう。

そこで、今回の変更の改正点について解説していきたいと思います。

1.備品が確認されるようになった理由を考えてみる

土地が市街化調整区域だった場合、営業所と車庫を隣接させるができないですよね。

そのため、近隣のアパートを借りて営業所にしている運送会社が多かったのですが、たいてい国に許可を得るため、仕方なく…というところが多く、その営業所には【机がひとつ置かれているだけでふだん使用していない】というケースがあります。

では、書類はどこで管理しているかというと、本来、建物を建ててはいけない市街化調整区域の車庫にプレハブを置き、そこを事務所として帳票類を管理していたというわけなんです。

違法とわかっているが…車庫と隣接のほうが便利!

事業所側としては、市街化調整区域で建物が建てられないとわかっていても、やはり車庫と隣接したところに事務所があったほうが仕事をするうえで便利なことは間違いありません。

なので、国への届出は車庫から5km以内にアパートの部屋を借りて、実際は車庫で営業している…苦肉の策として、このような手段をとっているのでしょう。

…とはいえ、届出している営業省が形骸化されていることについて、国もさすがにそれではマズいと感じたんでしょう。2019年11月1日に法律改正が行われました。

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2.備品を備え付けているか写真を添付

届出した営業所や休憩・睡眠施設は本当に利用できる状態にあるのか、それを国が確認するために、申請書に備品等を配置したところがわかる写真を添付しなければいけなくなりました。

たとえば、営業所であれば…

・机
・パソコン
・電話
・コピー機

などが、仕事上、必要になることはイメージできますよね。

また、休憩・睡眠施設なら、スペースが確保されていることはもちろんのこと布団やソファーなどがなければ登録されていても意味がありません。

逆に、これらの備品がない状態での事務所は、どのように第3者にうつるでしょうか?

3.何もない部屋!本当にココが事務所?

イメージしてみてください。

アパートと契約した事業所に伺ったときに、アパート内にはテーブル机といすしかなかったら…あなただったら、どのように感じますか?

ほぼ空のアパートです。

いわば、システムキッチンを導入しておきながら、包丁やお皿、フライパンなどがないような状態です。「必要な備品がないのに、どうやって料理(=運営)するの?」と疑問に思うのは当然のことですよね。

嘘のような話ですが、じっさいに車庫と営業所が離れている事業者の中に、このような管理をしていることって珍しくありません。

国も指摘できない状況だった

行政監査や巡回指導においても、いままで明らかに不信な状態でも指摘することができなかったため、改正に踏み切ったかもしれません。キチンと対応している事業所にとってみれば、杜撰な管理状態は面白くない状態ですから。

ちなみに、申請時に営業所となる建物が建設中の場合、あとから国に写真を提出するよう求められるなど、国としても厳しく対応するようです。

4.新規事業所は巡回指導でもチェックされる

運送会社を立ち上げ、運輸開始してから、まずは3か月以内で巡回指導があります。

申請時に国に写真で備品等がそろっているか証明しているのですが、この初めての巡回指導では、指導員が本当に営業所や睡眠休憩施設に備品等があるかチェックしてきます。

申請書に写真を添付していたはずなのですが、それだけで終わりというわけではなく、目視でも確認されるんですね。

ちなみに、このとき確認されたのは、パソコン・電話・机・コピー機。さらに、「点呼執行場所はどこなのか?」「どのように行っているのか?」などヒアリングを受けました。

けっこう、細かいところまで確認されたのですが、まさか点呼場所、点呼備品まで確認されるとは思っていなかったのでびっくりです。

5.改善までは求められず…

私が適正化事業実施機関の巡回指導に立ち会ったのは、法令が改正されてさほど時間が経過していなかったので、今後、運輸局や適正化事業実施機関がどのように取り扱っていくのかわかりません。

ただ、このとき、巡回指導において備品について、すこし指摘はされたものの、他の帳票類のように、後日、改善した写真の提出までは求められませんでした。

2年に1度の巡回指導ではとくにヒアリングを受けることはなかったので、ひょっとしたら、新規に運送会社を立ち上げたときのみ、巡回指導で対応されるのかもしれません。

なので、もし、運輸開始をしたら、はじめての巡回指導では、備品チェックされる可能性があるので気を付けておいたほうがよさそうです。

まとめ

市街化調整区域などで車庫に建物が建てられなかった場合、このようにアパートを借りて、届出できるカタチだけ整えている事業者がいたため、法律が改正されたのでしょう。

今後、さらに厳しくなるかもしれませんね。

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