辞めたくても辞められない悩みを持つ労働者が増えているって本当?

とある運送会社に勤めるトラック運転手
「社長に辞めたいことを伝えたが、いまの時期に辞めるなんて無責任すぎると言われ、退職が保留されている。私としては、いますぐにでも辞めたいのに辞めることができない。」

同じような悩みを持つ運転手は多いです。

1.辞めたくても辞めれない会社は現実にある!

そもそも”辞めたいのに辞めることができない”ことはあるのか―と疑問に思われた人もいると思います。ですが、そのように感じた人は、まだ職場環境や人間関係に恵まれた運送会社に勤めているといっていいでしょう。

トラック運送会社は、いま人材不足で乗務員確保に四苦八苦しています。

だからこそ、本人が退職を希望したとしても辞めたくても辞められない状況に追い詰められている人は、本当にたくさんいます。

2.労働者側は自由に退職する権利がある

機会があれば記事にしたいと思いますが、そもそも余程のことがない限り、労働者は「会社を辞めたい。」と思ったら、会社にその旨を伝えて退職することができる。いわば自由に退職する権利を持っています。

それなのに…

「いま繁忙期だから…。」
「人手が足りない。」
「(今退職するなんて)自分勝手すぎる」

と、あたかも「トラック運転手側に責がある。」「いま退職するなんて無責任だ!」というように、会社側があたかも正論のような発言をしてきますが、よく考えれば、会社の都合ですよね。

でも、運送会社は、どの業種よりも人手が足りません。だから、ときに強引な引き留めをする会社が出てくるのです。

3.ひどい会社ほど辞められない状況に陥る

このような運送会社は、残念ながら、ふだんの業務からうまくこなせていません。

そのため、トラック運転手ひとりひとりにその業務にしわ寄せがいき、いわばブラック企業に陥っている可能性大です。

辞めたいと思っているトラック運転手も「この運送会社では働けない。」と感じているものの「ヒドイ会社だからこそ、辞められない」状態に陥ってしまっているのです。

4.パターン1.退職の手続きそのものを進めようとしない

社長や上司に退職したいことを報告したら「そうか、退職したいのか。ただ、その前に少し話し合う時間が必要だ。」と主張してきて、いつのまにか退職時期を先延ばしするパターンです。

しかも、相手に合わせて「いつ話し合いが行われるのか?」と質問しても「いまは繁忙期で忙しい。お前もそれくらいわかるだろ?」と逆に言い返され、退職に向けての面談の機会すら作ってもらえないのです。

運転手側としては早く退職したいので、何度も面談の場を設けてもらおうとしても、”常識のないヤツ”扱いをされ、精神的に疲弊していくのです。

このような状態に陥ると「このような辛い思いをするのであれば、会社側が主張するように業務が落ち着いてから改めて話し合いの場を持とう」という思考になってしまい、会社の思惑にハマってしまうことがあります。

5.パターン2.独自ルールの罠

法的な拘束力はないのですが、退職について独自ルールを定めている運送会社もあります。

たとえば、引継ぎや後任探しがあるから…という名目で、退職の申告は3カ月~6か月前でなければ認めないという会社も少なくないです。

でも、本来、民法では届出で退職の意思を会社に伝えれば、2週間後に退職は成立することになっているので、法律以上の社内規定を作成しても無意味なのです。

けれど、多くの人は、そのようなことは知りません。たとえ、知っていても会社に反論できなければ従わなければいけない…という状況になってしまいます。

感情的な対応をする会社が多い

退職について社内規定などを設けている場合、2週間前などに退職することを告げると「常識はあるのか!」と感情的に反論してきました。

今だと「法律を守っていない人が何を法律を語っているんだ?」とツッコミを入れたくなるけれど、当時は「申し訳ない気持ち」でいっぱいでした。

人事担当者であったとしても、法律のことは詳しくなく、社内規定に書かれてあれば、そのルールを守らなければいけないと思い込んでいる人がいます。

本人たちは、法律を知らないわけなので”社内規定が絶対!”と盲目的になっているのです。そのため、労働者側が法律に沿って退職を伝えたとしても、ルールを破ってきたと思い込んでいるわけですね。

とくに、トラック運送業界は、株式会社・有限会社など法人であるものの、家族経営の延長のような会社が多いのですが、アットホームというメリットがある一方、法律には詳しくないため、トラブルになりやすい傾向があります。

6.パターン3.脅す

「いまのウチの状況をわかって退職するといっているのか!そんな無責任なことをする奴は、別の会社に就職しても迷惑をかけることになる。どうしても、辞めるというのであれば、ウチとしても〇〇せざるを得ないな。」

このように圧力をかけてくることがあります。

トラック運送会社の多くは、労働組合がありません。たとえ、あったとしても機能していないため、労働者の権利を主張することすらできないのです。

親を巻き込む会社も

本人に脅しをかけても意外と効果が薄いことを知っているのか「親や家族を巻き込もうとする」パターンがあります。

会社を辞めるにしても親に連絡がいけば心配かけるし、知られたくない私の気持ちを知っているのか、前に勤めていた会社は「辞めたい」ことを伝えると「親は悲しむぞ!」「(親に)連絡せざるを得ない」と弱みをついてきました。

このような意見があるくらいです。

たとえ、すでに両親に了解を得ていても、あなたはひとり。相手は法人です。いわば、1人VS大多数の状態では、何をされるかわからないので、恐れて退職を先延ばししている人もいるようです。

損害賠償を言ってくる会社もある

運送会社に多いのが、理不尽な損害賠償の請求です。

お前がいる前提でシフトを組んでいる。人手不足で余裕がないのがわかっているのに、自分勝手な都合で勝手に退職すると会社に損失が出ることはわかっているはず。その損失分は、当然、賠償してもらわなければ困る。

このような発言です。

トラック運転手も会社の事情を知っているので、いま自分が退職すれば、人手不足で対応に困ることもわかっているので、損失のことをどうしても考えてしまいます。

ですが、本来、人手不足の問題は、会社が解消すべき問題で、運転手個人の問題ではありません。

7.パターン4.嫌がらせをして追い詰める

精神的な攻撃で退職を曖昧にするのは”脅す”方法だけではありません。いわば嫌がらせをして追い詰めてくるのです。

たとえ、嫌がらせを受けたとしても「残りわずかな間だけなら…。」ということで我慢し続け、面談を無事に済ませれば、最終的に退職は決まることでしょう。

けれど、退職が決まったとしても、最終日までパワハラを繰り返す職場もあります。上司の態度が冷たくなったり、雑用が増え、無駄なことばかりさせられたり…。

なかには「人格否定」をして追い詰めているところもあります。

退職ができない場合は…?

人材不足になるにつれ、退職したくても退職できないトラブルが増えてきたことに伴い、2017年くらいから「退職代行サービス」が始まりました。

このサービスを利用する人は多く、NHKの放送である業者は月に300件ほど退職代行をこなしているとか。退職代行を行っている会社はたくさんあることを考えれば、それだけ利用者がたくさんいるんですね。

実際に、退職代行サービスの会社にインタビューした記事も書いていますので、よかったら参考にしてください。

退職代行サービスにインタビューをしました!記事はこちら

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