どの業界も人手不足に陥っていますが、その中でも運送会社の人手不足は酷い状態です。
先日、NHKでも「人手不足倒産」が特集されました。
とある老舗の運送会社が人手不足が原因で倒産してしまったのです。
↓実際の紹介された内容がこちら
「60歳ぐらいまでの方に働いてもらえれば…と募集をかけたが、電話もかかってこない。こんな状況は本当に初めてだったー」
これは、運送会社の元社長の言葉です。この会社は人手不足の影響で、去年8月に破産を申請しました。異変が起きたのはおよそ3年前。退職したドライバーを補充しようとしても応募がぱったりこなくなったといいます。
会社は、景気回復で仕事が増えると見込んでトラックを新型に買い替え、実際、取引先からの発注は増えていきました。その一方で、ドライバーの確保が難しくなって、仕事を受けられない状況に陥っていきました。
運送会社の元社長は「人がいないので仕事が受けたくても受けられない。予定していた仕事をこなすこともできず、売り上げが落ちていった。人がいれば仕事をずっと続けていたし、いろいろと考えていたこともできたと思う。本当に悔しいだけです」と語りました。
(出典元:NHKオンライン)
これを見て、ゾッとしたのは私だけではないはずです。
運送会社そのものがピンチに陥っています。
1.人材確保が難しい
(国土交通省の資料より)
仕事はある。
けれど人材(運転手)がいない。
実際に、国が公表している貨物自動車運転手の有効求人倍率【計算方法・有効求人倍率(倍)=有効求人数÷有効求職者数】は、
2.68倍!
という強烈な数字をたたきだしています。(平成30年4月現在)
つまり、運送会社側が「ぜひ当社で働いて欲しい!」と、100名分求人を出したとしても、約37人しか「就職したい!」というドライバーさんがいないという計算なんです。
若者離れが激しい状態
さらに、追い打ちをかけるように他の業界と比べて、①若者や女性が避ける、②高齢者雇用の限界-という問題もあります。
昔、若者の興味の対象は「車」で「はやく運転免許を取りたい」と思っている人が多かったのですが、いまはさほど興味を持っていません。
それを象徴するように2019年3月の高等学校新卒者のうち、自動車運転業務に就職した割合は約3%とかなり低い数字になっています。
トラック運送事業で働いている年齢層を見ても、30歳未満の割合は全体の1割程度と若者離れが激しい現実がわかるのではないでしょうか。
ちなみに、女性のトラック運転者の割合は、長年約2%と低水準。
また、60歳以上の運転者の比率は、全体の約1割を超えて増加中です。
つまり、若者・女性からは、就職先として「対象外」なため、高齢者を主戦力にしなければいけないのがトラック運送業界なのです。
2.求人にお金をかける時代になった
NHKでは、この「人材不足倒産」について、
「企業間での人材争奪戦がすでに始まっている。」
「多額の投資をしてでも人材確保に動かなければいけない。」
と解説していました。
NHKで紹介された話の規模ほどではありませんが、私の知り合いのA社では、運転手を紹介してくれた場合、報奨金を出す制度を創設したらしいのですが「すぐに人脈が尽きた。」そうです。
やはり、いまはテレビが言うように人材確保をするためには「投資」をしなければいけない時代になったというわけなんですね。
3.いままでの求人方法では雇用は確保できない
運送会社が求人を行うときの主な方法は、
- インターネットの求人サイト
- ハローワーク
- 自社乗務員からの紹介
- 自社車両に掲載している広告
- テレビ・ラジオ等CM
ですよね。
その中でも運送会社の多くは、経費を抑えられる①ハローワーク・②運転手からの紹介・③その他で対応していると思います。
昔は、この方法でも問題なかったかもしれません。
ですが、いまはどうでしょうか?
「応募すらない」
「いまの運転手で頑張るしかない」
「運転手を得る手段がない」
状態に陥ってしまい、せっかく所有しているトラックが休車している運送会社も多いです。
求人方法が昔とは大きく変わってしまったことを認識しなければいけません。
4.有効求人倍率1.5倍以上なら求人サイトの活用を!
トラック協会主催で開催された「トラック運送会社の人材確保研修会」では、有効求人倍率が1.5倍以上(令和元年現在3.02倍)を目安に、”求人誌・求人専用サイト”などを活用すべきであると紹介していました。
講師によると「運輸・郵便業」に就職した人にアンケートを行ったところ「インターネットを利用した」と回答した比率は56%と半分以上を占めており、民間等の求人広告会社のサイトの利用は35%(※)と最も高い結果になったからだそうです。
(※) 「民間等の求人広告会社のサイトの利用」35%に対し「 求人企業が直接運営するサイトを利用」は28%あります。
ですが、求人広告会社のサイトを経由して運送会社のHPに行きつくケースが多いため、求人広告会社のサイトの利用から就職が決まった比率は、実際にはもっと高いのではないかとのことでした。
トラック運転手が空いた時間に就活するとき、スマホを利用することが多いです。今後もその傾向が強くなるため、この数字はさらに上がると予想されます。
雇用環境に応じて募集方法を見直さなければ、人材確保は難しい時代になったんですね。
5.検索順位1位の求人サイトに絞る!
トラック運転手が転職を考えたとき、スマホでyahoo!やGoogleなどの検索エンジンで「トラックドライバー 求人」「トラック運転手 転職」などのキーワードで入力するはずです。
そして、検索結果上位のサイトにクリックして、求人を探すはずです。私が転職するのであれば、間違いなくそのようにします。
ちなみに、検索エンジン(グーグル)が発表した、検索順位別クリック率(2017年度実績)のデータを見ると…
1位 :21.12%
2位 :10.65%
3位 : 7.57%
検索順位の上位がほとんどの顧客をさらっていることがわかります。
ちなみに上位に来ていたのは、トラック運送会社の求人広告専門サイト「ドラエバー
6.費用が安いから継続しやすい
「ドラEVER」のもう一つの強みは、大手求人サイトであるマイナビやリクナビよりも価格がかなり安いということです。
↓のイラストを見ても大手よりも3分の1~4分の1くらいの広告費で済みます。
トラック求人の特化しているので 「ドラエバー
メディアにも多数紹介されています。
7.まずは無料求人相談を!
「ドラエバー
気になる人は、求人広告サイトに興味がある方は、無料なのでとりあえず相談することをオススメします。
ドラエバーの詳細はこちらまとめ!
有効求人倍率が低くなったら、もとの①ハローワーク・②運転手からの紹介・③その他に戻していいと思います。
ただ、運転者確保が難しい今は、求人サイトを活用してありとあらゆる方法を用いて運転手を確保することをおススメします。
「臨機応変に対応しなければ、この時代を生き抜いていけない。」
今回のトラック協会の研修会で私は学びました。
気になる方は「ドラエバー