【体験談】合宿免許で大型・牽引・大型特殊を取得してきた!その感想は?

運送会社に就職した後、現在は建設業で重機オペレーターをしているアライといいます。

運送会社やバス会社に勤めようと考えている人は、大型・大型二種・牽引・大型特殊などの免許を合宿免許で取得することも検討していると思います。

今回は、私がトラック運転手となるため、大型免許を取るべく入所した『合宿免許教習所』に入って経験したことを紹介していきたいと思います。

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1.大型免許取得のため『合宿免許』を選んだきっかけ

高卒から26年間勤めた鉄道会社を急遽辞めることになり、当時の私は生活していくため、すぐに次の仕事を探さなければならず、精神的にも体力的にも余裕がありませんでした。

そこで免許を取れば手っ取り早く稼げて、しかも屋外で仕事をしあまり人と話さなくても済むであろう『トラック運転手』をやってみようと思い立ったのです。

親の期待を裏切り、実家にも居づらかったこともあって、気分転換もかねて教習所へ『合宿免許』で大型免許をとるため入所しました。

合宿免許とは?

『合宿免許』とは、教習所が経営・提携する宿泊施設に入り、そこから教習所へ毎日通い、短期集中で免許を取得するための教習方法です。

一般的に仕事や学業をしながらだと、毎日、教習所へ通うのは難しいと思うのですが、この『合宿免許』だと教習所の敷地内や少し離れたところにある借り上げのウィークリーマンションなどに入り通うことになります。

教習所から離れた場所に滞在している場合は送迎もあります。

なお、合宿免許を行っている教習所でも「居住地に近いと入所することができない」条件を出しているところもあるので事前に確認しておいたほうがいいですね。

2.合宿免許にかかる費用

普通車免許(MT)所持の料金(参考例)

 合宿免許通学教習
大型車のみ33万円~30万円~
大型・大型特殊・けん引セット46万円~設定なし

※別途、初任診断料・技能検定料・仮免許申請交付手数料などがかかります。

この料金は私の入所した教習所の料金で相部屋の宿泊施設を利用した場合の金額であり、シングル部屋やウィークリーマンションだと一泊1,650円程度上乗せされます。

大型免許は、最短で10泊11日で取得できるのですが、慣れない土地や見知らぬ人たちと共同生活を半月近くするとなると、繊細な方は気疲れすると思います。

私はシングルのマンションタイプに入り、正解だったと感じました。

相部屋でも気にしないという方であれば、他の教習生に話しかけたりして交流するのも楽しいでしょう。

私の場合、公道に出るための『仮免許検定』に一度不合格になってしまったため、滞在期間を延長しなければならなくなったのですが、部屋が空いていないという理由から、教習の途中でマンションを出て、やむなく教習所内の相部屋施設へ移動しました。

教育訓練給付金制度を利用すれば負担軽減

あと、この大型免許取得には『教育訓練給付金制度』を利用できます。

この制度は支払った入学金と講習料の20%(上限10万円)がハローワークから支給されるのですが、その条件は…

  • 雇用保険に3年以上加入していている場合は、現職者でも離職者でも利用できる
  • 初めての利用の場合は受講開始日の時点で雇用保険に加入期間が通算1年以上である
  • 以前利用した場合は前回利用時から講習開始日に雇用保険の加入期間が通算3年以上

上記に当てはまる場合は利用できます。

『教育訓練給付金制度』 は、自動車学校も積極的におすすめしていて、自動車学校のHPでも紹介されています。

制度について詳しくなくても、入校申請するときに『教育訓練給付金制度』を利用することを自動車学校のスタッフに伝えるとスムーズにいきますので、かならず言っておいたほうがいいですよ。

3.教習生の顔ぶれ

私が入所したのが7月中盤であり、学生の普通免許取得のための教習者が多かったと記憶しています。

その後、8月のお盆前に大型特殊とけん引免許のセット教習のため山形の教習所で入るのですが、ここも若い学生や数名の外国人の教習生が次々と入所してきました。

大型免許取得者は30~40歳前後の同年代の人が多かったですが、普通車の教習生に比べると少数派。

栃木の那須と山形の2回に分けた理由ですが、最初の教習所へは大型免許教習のみで入所しました。

しかし、他の教習生で大型・大型特殊・けん引免許のセット教習を受けている人がいたので、大型免許が取れ次第、大型特殊・けん引免許を取ろうと受付で申し出たところ『8月後半まで空きが無い』との返答でした。

そのためネット検索し、土地勘のある山形市内の教習所に再度入所することにしました。これなら、はじめから3種類セットで教習すれば良かったと後悔しましたね。

「トレーラーを運転してみたい!」という願望と建設業への転職も視野に入れていたため、この3種は取っていたほうがいいと、当時、判断しました。

さまざまな資格が取得できる自動車学校も

また、後日この那須の教習所内の『クレーン教習所』で移動式クレーンも取得しました。

その他の重機免許も取ることができます。

なお、法律により1つの免許に対して1日2時限までの教習となっており、セット教習だと3種の免許を一日のうち効率的に組み合わせて教習することができます。

私は大型教習だけであり、教習が終わった後はパチンコ屋巡り、周辺観光やマンションの部屋で昼からビールを飲みつつ、ダラダラ過ごす…という日々を半月ほど続けていました。

4.合宿免許の部屋はどのような感じ?

前述しましたが教習が延長となってしまったため、途中でマンションタイプの部屋から教習所の建物内にある相部屋へ移動することになり、両タイプとも経験することができました。

なお、自分の車で来ていたため移動に不便を感じることはありませんでしたが、私の入所した教習所は車無しだと教習時間以外の行動は制限されます。

もし教習以外の時間を有効に活用したい場合は教習所の立地条件も考えて教習所を選ぶとよいでしょう。

マンションタイプ

ワンルームタイプでテレビ・ユニットバス・トイレ・エアコン、洗濯機など各種完備。管理人もいなく、出入り自由で門限無しでした。

普通のマンションと同じで、通路・エレベータ以外では他の教習生と会う機会はあまりありませんでした。

原則禁酒でしたが、市内の街道沿いにあるためコンビニ・スーパーまで近かったので、部屋で普通に飲んでいました笑

食事できる店も付近にあったのは嬉しかったですね。
無料駐車場もあるし、要予約でしたがバスの送迎もあってとても便利でした。

相部屋タイプ

教習所内の相部屋施設は、 1つの部屋内で薄い壁とカーテンで仕切ってある4人部屋で、 各個室にベッドとテレビがありました。

1部屋にひとつエアコンがあるので、温度調整は自由にできないものの、不便はありませんでした。

ただし、施設内の部屋なので、禁酒・禁煙(屋外での歩きたばこも禁止)、部屋内への人の連れ込み、訪問は禁止、門限ありのルール付き。部屋内に館内放送やチャイムの音声が流れていました。

また、自動車学校は辺鄙なところにある場合が多いのですが、私がいた施設では、 周辺にコンビニや食事できる店は少なかったですね。

教習所内の相部屋施設でも、駐車場代は無料。
入浴は施設内か市内の提携入浴施設の無料券を毎日もらえました。

マンションタイプ・相部屋タイプ両方体験した私の感想

長い教習期間(2週間程度)を過ごすためには、個室タイプの利用をお勧めします。

相部屋タイプは、以前、勤めていた鉄道会社の研修施設を思い出してしまいました。

禁酒・禁煙、自由な行動の制限、常に監視されているような雰囲気で、ルールに従わないと強制退所させたうえ教習料金の返還にも応じないなど規約で決まっていました。

常識の範囲内で行動していれば問題ないと思いますが、教習以外で気を使いたくない方は、どのタイプの部屋に滞在するかよく検討する必要があると思います。

5.合宿免許の食事は?

長く務めた会社を辞める手続きをしながら教習所に入ったため、精神的に不安定であり、食欲もあまりなかったのを覚えています。

しかし、思いもよらない形で大型免許取得のため入所し、「心機一転、人生をやり直す!」という気持ちで新生活が始まったのですが、そんな中での楽しみの一つは”食事”でした。

バイキング形式でしたがひとつひとつ丁寧に作っているようで、お代わりを何度もしていました(笑)。おかげさまで体重が5㎏増加したほどです。特に覚えているのは、現地の名物『餃子』で、出されると毎回何個も取って食べていました。

2時限だけの教習で3食みっちり食べて、マンションで昼から酒を飲み、パチスロ三昧では太るのも当然ですよね(笑)

あとはカレーが辛かったのを覚えています。辛い物好きな自分でも辛かったので普通の人には結構きつかったでしょう。

ただ、野菜や果物も豊富で健康に配慮されていると感じました。

その後、移動した山形の教習所での食事もおいしく、教習所の食事はなぜか『とても良い』と言えます。

「外食する必要は無い」というのが私の意見です。

6.値段だけで適当に選んだ失敗談

私が行った自動車学校の教習内容ですが、これは食事とは違って『良い』とは言えませんでした。

その理由は、特に「指導員」

私が行っていた教習所の指導員は、大型免許・トラック完全初心者相手でも、ろくに説明も無く、教習開始するなり怒り口調での指導。

しかも、指導員の態度が雑で、①質問しにくい、②きつい口調で責める、③最後にため息をつきながらダメ出しするの3拍子付。

『そんなんじゃ免許とれねえよ~ハァ~』などの口癖は強烈でした。女性にもきつい口調で指導していたのを目撃したので、基本、過激な指導員なんだと思いましたね。

しかも、食堂、施設内で面識のある指導員とすれ違っても、そっぽを向きの完全無視。

まれに喫煙所内で雑談に応じる良い指導員もいるのですが少数でしたね。なんとなく全体的に、お疲れのご様子でした。

そのほかにも…

  • ホームページでは女性指導員をやたらアピールしていたが見た限り少数。大型教習には1名のみ
  • 受付のカウンターの対応も不愛想。呼ばないと出てこない。
  • 『栃木の方言はきつく感じるがあまり気にすることはありません』との張り紙が張られていたが、個人的に感じたのは方言のせいばかりではないとの実体験からの感想。
  • 基本的に施設は古く、清潔とは言えない。
  • 『丁寧な指導で楽しく教習』というモットーが掲げてあったが『楽しく』はなかった
  • 山形の指導員は丁寧に指導してくれる人ばかりでカウンターの職員の態度もよかった。

以上の点から教習所の対応は地域性や教習所の経営姿勢の違いが指導員の態度に表れているのではないか、と思います。

しかし、あくまでも私の通った教習所の話です。

情報収集して少しでも良い条件の教習所を見つけて入所すれば最小限のストレスで過ごせると思います。

私の入所した教習所の評判を後で調べたのですがやはり『指導員が良くない』などの意見が多数寄せられていました。

いまもういちど合宿免許に行くとしたら、gloogleなどの口コミ★4.6で高評価の合宿免許のマイライセンスなどが候補になると思います。

まとめ

以上、ご紹介した内容から合宿免許で大型免許を取得するうえで抑えるべきことは以上の点が挙げられます。

  • 時間に余裕がある(半月~1カ月程度)
  • 短期・最小限の予算で取得したい
  • 大型免許とプラスのセット教習もお得である
  • 指導員・施設の評判は事前のリサーチを十分に行う
  • 交通の便が良くない地域では自家用車を持っていくと便利
  • 職業訓練給付金制度を活用する
  • 予算に余裕があれば個室タイプの宿泊施設が良い
  • 積極的に話しかければほかの教習生と仲良くなれることもある
  • 空いた時間をどうするか考えておく

以上、大型免許取得した私の体験談をご紹介させていただきました。

経験なしで大型免許を取りトラック運転手になるのは不安ばかりだと思いますが、実体験からそれほど難しくはないと思いました。

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