労基法に違反すると企業名が厚生労働省のHPに公開されるの?

最近、労基署が頻繁に動いている話を聞きますよね。

 

この前も「厚生労働省のHPに、労働基準法に違反した会社が掲載されているみたいだよ…という話で盛り上がっていましたが、この話は本当ですか?」という質問を受けました。

 

そこで、今回は労働法に違反した場合、企業名が公表されてしまうのかどうか…について紹介していきたいと思います。

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1.企業名は公開されるの?

結論から先に知りたいと思いますので、先に答えを書いておきますね。

 

労働基準法に違反した場合、厚生労働省のHPに公開されるかどうか…その答えは「YESであり、NOでもある」になります。

 

え…?
それ答えじゃないよね。

 

ガッカリした人もいますが、かんたんに言えば「厚生労働省のHP上に会社名が掲載されてしまう場合もあれば掲載されない場合もある。」ということになります。

 

じつは、公開される条件というのがあって、それが…

① 労働基準関係法令違反で送検された場合

② 違法残業などで都道府県労働局長の是正指導を受けてしまった場合

になります。

 

2.企業名が公開されることになった経緯とは?

このHPの公表は、そもそも平成28年12月に行われた第4回「長時間労働削減推進本部」がまとめた【過労死等ゼロ】緊急対策で打ち出された方針に基づいたものです。

 

過労死問題がテレビで何度も取り上げられている中、違法残業などをなくし、社会全体で「過労死ゼロ」を目指さなければいけない流れができ、労働基準関係法令違反等に係る公表事案を、厚生労働省と都道府県労働局のHPに一定期間掲載されることが決定されたというわけなんですね。

 

その後、具体化が進み、平成29年3月30日付の労働基準局長通達で、事業者名の公表基準ができたというわけなんです。

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3.企業名が公開される事案とは?

労働基準局の通達によると、冒頭で紹介したようにHPに掲載される事案は…

 

① 労働基準関係法令違反で送検された場合

② 違法残業などで都道府県労働局長の是正指導を受けてしまった場合

以上、2点でした。

 

それぞれについて少し詳しくお話していきますね。

 

3-1.労働喜寿関係法令違反で送検された場合とは?

労働基準法をはじめ、労働安全衛生法、最低賃金法、労働者派遣法などに違反したケースが対象。ココでは、②の是正指導を受けてしまった場合と違って、特に企業規模などの縛りはとくにないので、気を付けたいところです。

 

3-2.違法残業などで都道府県労働局長の是正指導を受けてしまった場合

平成29年1月に出された

労働基準局長通達「違法な長時間労働や過労死が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について」(平成29年1月20日付基発0120第1号)

に基づいているのですが、いやはや…なんとも長いタイトルです^^;

 

これは「社会的な影響力の大きい大手企業が、違法な長時間労働等を複数の事業場で行った企業の本社に対し、社会的な是正指導が行われたケース」になります。

 

つまり、第1段階の労働基準監督署長の是正指導が行われたにもかかわらず、いっこうに違法状態を改善しないために、都道府県労働局長の是正指導が及んだ「悪質」な場合…ということなんですね。

 

4.HPに掲載される内容はどのようなもの?

HPに掲載される内容は次のとおりです。

 

① 企業・事業場名

② 所在地

③ 公表日

④ 違反法条項

⑤ 事案概要

⑥ その他参考事項

などになります。

 

4-1.掲載時期は?

なお、掲載時期については、

都道府県労働局
「送検事案または局長指導事案を公表後、速やかに」

厚生労働省
「(都道府県労働局の)送検事案及び局長指示事案をとりまとめ、毎月定期に」

となっています。

4-2.掲載期間は?

公表日から1年間で、公表日から1年が経過した最初の月末から順次削除されていくことになっているようです。

 

ただし、削除されるのは…

①送検事案は、掲載を続ける必要性がなくなったと認められる場合

②局長事案は、是正及び改善が確認された場合

ということになっています。

4-3.掲載内容は?

いままで厚生労働省のHPに掲載されているものをよく見てみると、労働安全衛生法および、その関連規則違反、そして、賃金未払いなどのケースが目立っている感じです。

 

5.公開されている場所は?

それでは、厚生労働省のHPのどこに掲載されているのでしょうか?

厚生労働証省のこちらのページに公開されています ⇒ こちら

 

そのページの中に…

「労働基準関係法令違反に係る公表事案」というのがありますが、ここに公開されています。ネットでは「ブラック企業一覧」なんて言っている人もいます。

 

学生や転職を考えている人たちのHPやまとめサイトなどでも、よくリンクしているので、人材不足で頭を抱える企業は、今後、ココに掲載されると頭を抱えることになるかもしれません。

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