派遣社員や出向社員、アルバイトをトラック運転手として運転させてもいいの?

いま運送業で頭を悩ます問題のひとつが人員の確保。うちの会社もドライバーさんの平均年齢がかなり高くなってしまいました。

この前も、知り合いのある運送会社の方とお話ししていたのですが「若い新人が入った!」と言っていたので、ドライバーの年齢を聞いてみたら、なんと40代。いまや若い運転者の感覚が40代になるほど高齢化が進んでいるんですよね。

また別の知り合いが務めている運送会社では、再雇用制度でなんとか運転手をキープしている状態らしいです。

さて、深刻化するドライバー不足に陥っている運送業界ですが、緑ナンバーのトラックに乗務させる運転手は正社員しか乗れないのでしょうか?今回、乗務員問題が深刻化しているのでまとめることにしてみました。

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1.派遣社員や出向社員、アルバイトでも運転できる

さきに答えを言うと、じつは派遣社員や出向社員、アルバイトでも運転させることができます。派遣社員や出向社員は、想定出来た人も多いと思いますが「アルバイトもできるの?」 と驚かれた人も多いんじゃないでしょうか。

緑ナンバーのトラックに乗れる人は、じつは、そんなに条件は多くないんです。
法律の内容を見てみましょう。

運転者として常時選任できないもの
①日々雇入れられるもの
②2月以内の機関を定めて使用されるもの
③試みの試用期間中のもの(14日を超えて引き続き使用されるにいたったものを除く)

このように書かれています。

つまり、この条件さえクリアすれば、トラック運転手として運転させてもいいというわけなんですね。

2.労働条件通知書の作成を忘れずに

私の会社では、「労働条件通知書で2ヶ月以上雇用します。」と記述をすることで、きちんと事業法の条件をクリアすることができました。アルバイトや契約社員の場合、巡回指導や局の監査などでヒアリングを受けるかもしれませんが、労働条件通知書を見せれば、問題ないですよ。

労働契約時の明示義務
労働基準法は、労働者の雇入れに際し、使用者は労働条件を書面により明示すべきことを義務づけています。
(労働基準法第15条)

様式は、トラック協会などからダウンロードすればいいと思います。私が探したところ、「佐賀県トラック協会」で発見しました。

>労働条件通知書をダウンロード(佐賀県トラック協会)

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3.請負や名義貸しはダメ

それでは請負や名義貸しはどうでしょうか?

まず、名義貸しですが名義貸しがダメなのは、なんとなくわかると思います。貨物自動車運送事業輸送安全規則でも次のように書かれています。

(名義の利用等の禁止)

第二七条 一般貨物自動車運送事業者は、その名義を他人に一般貨物自動車運送事業又は特定貨物自動車事業のため利用させてはならない。

2 一般貨物自動車運送事業者は、事業の貸渡しその他いかなる方法を持ってするかを問わず、一般貨物自動車運送事業又は特定貨物自動車運送事業を他人にその名において経営させてはならない。

このようになっています。では、請負はどのようになっているのでしょうか?

さきほど、ドライバーの条件として、

運転者として常時選任できないもの
①日々雇入れられるもの
②2月以内の機関を定めて使用されるもの
③試みの試用期間中のもの(14日を超えて引き続き使用されるにいたったものを除く)

以上が条件となっていると紹介しましたが、①~③いずれも、事業所が直接雇用をしていることが原則です。(正社員・契約社員)ただし、例外があって「会社⇒労働者」と同じように、会社から労働者に対して、指揮命令権がある場合(出向・派遣など)は乗務してもいいというわけなんですね。

労働者派遣法第2条第1号

労働者派遣とは、「事故の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させることをいい、当該他人に対し当該労働者を当該他人に雇用させることを約してするものを含まないもの」をいう。

請負は、請け負った業者や個人が契約を結び、作業の完成についてすべて責任を負うことになります。つまり、直接指揮命令関係、雇用関係にないため、「他人」ということになります。他人には、緑ナンバーを乗務させることはできないため、「請負」はできないというわけなんですね。

4.日雇い労働者に乗務させたときの処分が重くなった

平成25年に自動車運送事業者に対する監査方針・行政処分等が改正され【点呼簿がない・運行管理者・整備管理者がいない・定期点検をしていない】場合、事業停止30日になるということは知っている方も多いのではないでしょうか?

北海道の事業者が処分されたのは、記憶に新しいですよね。

でも、それだけではありません。じつは、国土交通省は、ちゃっかりと「日雇い運転者の選任禁止違反」の処分量定を引き上げています。人材不足の中、運転手の確保は頭を悩ませるところですが、だからこそ、選任運転者には気をつけたいところですね。

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コメント

    • 田中一郎
    • 2018年 2月 03日

    個人事業主を、営業用ドライバーとしてトラックを運転させるのは、違法ですか?

      • kokugo97
      • 2018年 2月 06日

      質問ありがとうございます。

      個人事業主をドライバーとして運転させるのは、
      名義貸し・もしくは請負として違法になります。

      営業用ドライバーは、

      指揮命令系統がある
      従業員・契約社員・派遣社員・出向社員しか
      乗務させることはできません。

      また、それ以外にも条件があります。
      詳細はココに記載されているので、参考にしてください^^

    • 二宮多積
    • 2018年 10月 30日

    派遣会社より派遣ドライバーの雇い入れの時、適性診断・13項目講習は必須ですか?

      • トラックの杜
      • 2018年 11月 09日

      二宮さま、お世話になります。

      派遣会社より派遣されてきた運転手については、
      こちらでまとめましたので参考にしてくださいね。

    • 田中 俊介
    • 2019年 4月 19日

    上記の条件をクリアしたら、週2日勤務の者を採用しても問題ありませんか?

      • トラックの杜
      • 2019年 4月 19日

      田中さん、はじめまして!
      条件をクリアしていれば問題ないです^^

    • 永山仁志
    • 2019年 7月 05日

    A社が製品を作って自社のトラック(白ナンバー)で運びたいがドライバーが足りないとのことでした。当社からドライバーを派遣することは法律違反になるのでしょうか?

      • トラックの杜
      • 2019年 7月 06日

      永山仁志さん、はじめまして!
      ご質問ありがとうございます。

      これは事業法というより、A社の指揮命令権がある中、A社のトラックでA社の荷物を運ぶということで、無認可で社員を派遣している状態(派遣法違反)に該当するのではないでしょうか?(ボランティアで社員を派遣することもないと思いますので^^;)

    • 山本
    • 2019年 8月 27日

    永山さんがご質問していたようですが、会社が業績不振で運送業者A社の運転先任者がBの会社と業務提携し
    白ナンバーのトラックを運転し、料金をもらうこと、

    または、運転手がA会社に許可を得てBの会社の白ナンバーの運転手をし給与をもらう事は法律違反でしょうか?

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