乗務前点呼の運転者の健康状態について確認すべき事項とは?

健康起因事故が重大な事故につながることから、運行管理者が点呼時に乗務員の健康状態を確認することは、安全運行と密接にかかわる重要な業務のひとつです。

「他人に迷惑わかけたくない。」
「替わりの運転者がいない。」
「給料を減らしたくない。」

さまざまな思いで体調不良を隠したまま、乗務する人が多いです。ただ、事業所も、高齢化が進み、健康起因事故が右肩上がりで急激に上昇しているいま、いままでと同じ対応をしていると危険です。

では、点呼時に運行管理者はどのように健康チェックをすればいいのでしょうか?

1.点呼時の健康チェックはどうしたらいいの?

もしも、点呼執行のとき、次のような症状が疑われるときは、勇気をもって乗務中止の判断をした方がいいです。

(出典:健康管理で事故防止ポスター「見過ごさないで検診結果」NPO法人ヘルスケアネットワーク)

そのほかにも…

会社によっては、就寝と起床時刻の確認や季節的な病気(インフルエンザ・ノロウィルス等)にかかっていないかチェックしているところもありました。

2.治療中の運転者について確認すべきことは?

乗務員がみな健康であるのが望ましいのですが、高齢運転者が増えたいま、疾病等を治療中の乗務員も珍しくないですよね。

では、もしも疾病等を治療中の乗務員がいた場合、確認すべきこととはどのようなものなのでしょうか?

運行管理者一般講習で配布されていた資料をもとに作成しました。
あなたの会社で治療中の乗務員がいたら、点呼時にチェックしておくといいですよ。

3.点呼時の血圧測定

高血圧は脳・心臓疾患を引き起こし、健康起因事故にもつながりかねない病気ですよね。さらに運転するだけでも血圧はあがり、ヒヤリハットでさらに急上昇するといわれているので、ドライバーにとって血圧管理はすっごく重要なんです。

また、気温の急変やストレス、疲労の影響を受けることでも大きく変動するので、点呼時に血圧測定し、点呼記録簿にその数値を記載している運送会社もあります。

日々の数値を記録し、運行管理に活用するといいですよ。

なお、運輸関係者を対象とした生活習慣アンケート(OCHIS調査)においては、「高血圧の人は3割が運転中に動悸や脈の乱れを感じている」ことがわかっています。

4.運転中の体調異常時の対処法は?

「運転中に体調が悪くなったことがないか?」について聞き取りを実施して、運行管理に反映させておくといいです。

運転中に体調異常を感じたときの対応を「マニュアル」にし、周知徹底をする。動悸・息切れ・発熱・腹痛・めまいなどの体調異常は、無理して運転していると大事故に繋がりかねません。

躊躇することなく申し出できる職場環境をつくることは重要な事故防止対策の一つと言えるんですね。

まとめ!

乗務員不足が深刻化しているなか、高齢ドライバーのチカラは頼りになります。ただ、その一方で、健康リスクも若い人と比べ、高くなるので、事業者は健康診断や人間ドックなどで、生活習慣や治療の有無、コントロール状況を再確認して、運転業務に支障がないか判断することが重要です。

また、今回、紹介した点呼執行のとき、気になる症状があらわれていないかチェックすることが、運転中の重大事故回避につながってくるんですね。

 

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