一般診断の受診がGマーク合格を引き寄せる!条件と理由を解説!

Gマークでは、乗務員に対して、任意である一般診断を一定数、受診させていれば評価対象になります。もしも、あなたの会社がGマーク取得を目指しているのであれば、乗務員に一般診断を受診してもらい、確実に点数を稼いでおきたいところです。
…というのも、自認項目Ⅲは20点満点中、12点以上取得しなければ合格できないルールになっているので、この項目を落として他でカバーするのは非常に困難だからです。
それに、一般診断を受診させれば、あとは診断結果のコピーを添付するだけなので、時間さえ、見つけることができれば、他の書類と違って複雑ではありません。
では、どのくらいの乗務員に対して適性診断を受診させれば評価してもらえるのでしょうか?
1.適性診断の評価される内容は…?

適性診断の受診状況の条件は判断基準のとおり、次の①か②のいずれかを満たしたときに加点となります。
①過去1年以内で、適性診断の受診者数がすべての選任された運転者数の3割以上である
多くの事業所がGマーク申請するとき、この①の条件を選択しています。
なぜ、「過去1年以内で運転者数の3割以上、一般診断を受診させる」ことを選択するのかというと、Gマーク申請ギリギリの6月末までに受診させればいいからです。
つまり、7月の受付期間前…たとえば、6月に申請を決意したとしても間に合うということなんです。そして、条件も厳しくなく、選任されている乗務員の3割以上の受診者がいればOKで、ハードルが低いことにメリットがあります。
例を挙げると、選任運転者数が10名いる場合、過去1年以内に一般診断を受けた者が3名いたらOKというわけなんですね。
そのため、4月~6月になると、ナスバやトラック協会では、一般診断の受診者が一気に増えるようです。
②過去3年間において、すべての運転者が一般診断または義務診断(初任診断・適齢診断・特定診断)を受診している
大手企業は、この②を選択している傾向があります。
ちなみに、過去、国からの通達では、一般診断は3年に1度受診することが”望ましい”とされています。そのため、大手運送会社では、一定の期間毎に一般診断を受診を推奨しているところが多いんですね。
日頃から一般診断を取り入れている事業所は、Gマーク申請前に駆け込み受診をさせるのではなく、計画的に乗務員を3分割し、毎年3分の1ずつ受診させていたりするんですね。
そのような取り組みをしている運送会社にとってみれば、直近の①の受診結果のコピーを添付するよりも、日頃取り組んでいる一般診断のコピーを添付したほうが都合がいいと考えているわけです。
ただし、評価対象の期間が3年間と長く、さらに全員の診断結果をコピーしなければいけないという大きな欠点もあります。
一般診断とは?
一般診断は、自動車事故対策機構・トラック交通共済協同組合・損害保険会社等が行っている診断です。なかには出張診断や機械の貸し出し。また、自動車事故対策機構と契約して、自社で行えるようにしているところもあります。
私の会社では、自動車事故対策機構のナスバネットを利用していました。
↓このような感じですね。
パッと見た感じゲームのような印象を受けますよね。
ハンドルとアクセル・ブレーキを使いながら、運転のクセを見る診断になります。
とくにハンドルとアクセルなどは、CGシュミレーションによる運転(希望により、設問方式の場合もあり)で使うのですが、近隣の街の道路を運転できるので勉強になりますよ。Gマークのためではなく、乗務員教育として受診させておいて損はないです。
2.提出する書類は?
評価される2条件のうち、自社に合う条件を選んだら、こんどは適性診断を受診していることを証明しなければいけません。そのために、そろえる書類は…
① 自認事項に係るチェックリスト ② 受診結果 |
この2種類になります。
なお、自動車事故対策機構で受診した場合は、複数枚セットになった診断結果を2部(本人用・運行管理者用)もらってくることになるのですが、本人用・運行管理者保存用どちらを提出してもOKです。
「適性診断票」と書かれた表紙をコピーして「すべての選任運転者数の3割以上」になるよう提出することになります。(↓参照)
(自動車事故対策機構・一般診断の適性診断票と書かれた表紙(例))
参照:http://www.nasva.go.jp/fusegu/tekiseigaiyou.html
ポイント!
「表紙(写) × 人数分」を提出する
3.提出方法は?
提出するときには必ず↓図のように氏名のところをカラーマーカーなどで判別可能なしるしをつける必要があります。
また、提出のときには①受信年月日の記載、②受診者名が明記されていなければいけませんが、この表紙には、①と②が記載されているので問題ありません。
加点対象外の一般診断とは?
損害保険会社が行う一般診断も加点の対象ですが、ときに自己チェックで診断結果が出るタイプがあります。この自己チェック方式の一般診断は加点対象外なので注意が必要です。
自分で作成した一般診断結果の一覧表は評価の対象外
受診結果一覧表はOkと記載されているけれど、あくまで適性診断を実施している機関が発行している一覧表に限られます。(この場合も受診年月日・受診者名がわからないと×)
自社作成では加点対象外になるので、気をつけてくださいね。
4.過去に加点してもらった損保会社の一般診断は?
過去に加点対象になった損保会社の一般診断で判明しているのは次のとおりです。
・OD式安全性テスト ・・・ 株式会社電脳 ・あんしんサポート号 ドライビングシュミレータ ・・・ あいおい損保保険 ・運転適性診断結果表 ・・・ 日本興亜損害保険などなど。 ※判明次第、追加していきます。(平成27年度現在) |
まとめ
申請まで残り1カ月を切ると一般診断の受診をすることは難しいかもしれませんが、トラック協会などにナスバネットがあれば、診断から結果が出るまで約1~2時間で終了します。仮に乗務員が10名いれば3名分の一般診断の受診結果があれば2点加点されるので、確実に得点をゲットしちゃいましょう。
Sponsored link
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。