整備管理者定期研修と選任前研修は他県で受講できるの?
- 「仕事の都合で整備管理者研修を受講することができなかった」
- 「他県で開催しているが受講することはできないだろうか?」
このような問い合わせをいただくことがあります。
整備管理者に選任される資格を得るには「整備管理者選任前研修」を。
整備管理者に選任された場合は、定期的(2年度に1回)に研修を受講しなければいけませんが、県によっては、開催回数が少なく、残念ながら、受講することができなかった…というケースもあるでしょう。
そのような場合、その他日程で開催していないか、運輸局HPやトラック協会の広報誌・HPなどを閲覧し確認すると思いますが、もしも、年度内の研修がすべて終了していた場合、他県での受講を検討することだと思います。
ここでクエスチョンです。
他県で研修を受講しても問題ないのでしょうか?
…
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今回は「整備管理者定期研修と選任前研修は他県で受講できるのか」について解説していきたいと思います。
1.他県で受講してもOK!
まず「整備管理者定期研修と選任前研修は他県で受講できるのか」について、法律上、問題ないのか、トラック協会に、直接、問い合わせをしてみました。
すると…
他県で研修を受講してもOK
という返事をいただきました。
隣県とはいえ、遠方なので不便なのですが、巡回指導や行政監査があったとき、”未受講”扱いで会社から怒られるよりはマシという人は結構います(笑)
2.他県で受講するときに注意すべきこと
整備管理者定期研修と選任前研修を他県で受講するとき、注意点はないのでしょうか?
じつは、次の3点ほど注意しておきたいことがあります。
①受講できない可能性あり
整備管理者研修の主催は運輸支局なので、開催回数は限られています。
さらに、会場は、出席人数を想定したギリギリ収容できる会場を予約していることが多く、仮に申し込みをしたとしても、予約でいっぱいのケースがあります。
そのようなとき、開催県に所属している運送会社が優先されるのは当然ですよね。
本来なら、所属している都道府県で受講しなければいけないので、これは仕方ないことだと言えます。
②有料の場合もある
会員事業所は”無料”
非会員事業所は”有料”
このようなシステムを取っている都道府県もあります。
他県からの参加の場合、当然、非会員扱いなので、整備管理者研修を受講するとき、お金を支払うケースもあります。
これは、都道府県によって異なるので、事前にトラック協会などに確認しておくといいでしょう。
③手帳を作成する必要がある
都道府県によって「手帳タイプ」「修了証タイプ」など、受講した証明書のタイプが異なる場合があります。
他県から受講した場合、改めて手帳を作成しなければいけない場合があるのですが、そのときは、有料になることがあります。
そのため、参加する場合は、「費用がどのくらいかかるのか」事前に受講する県のトラック協会に問い合わせした方がいいとのことでした!
3.選任前研修の修了証の再発行には要注意!
整備管理者選任前研修の修了証(写)は整備管理者選任届を提出する際に必要になります。仮に紛失した場合、当時、整備管理者選任前研修を受講した県の支局に連絡しなければいけません。
つまり、選任前研修の受講履歴は、各都道府県の支局が管理しているというわけなんですね。
もしも、あなたが研修手帳を紛失したとします。
その場合、どこで受講したかわからず、再発行することもままならないこともあるでしょう。
過去、問い合わせたところ、運輸支局は選任前研修の受講者リストを他県と共有していないので、受講した都道府県がわからない場合、修了証を得るためにもういちど選任前研修を受けなくてはいけなくなります。
そのため、修了証を紛失しない、もしくは、どの県で受講したのか覚えておきましょう^^
まとめ!
整備管理者定期研修も整備管理者選任前研修も他県で受講しても問題ありませんが、若干、弊害もあります。
仕事の都合で、他県の整備管理者研修で受講しなければいけなくなったときは、事前に電話などで確認したうえで参加することをオススメしています。
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