運行管理者の補助者の資格は転職しても継続されるのか―徹底解説!
当ブログは、のんびりと更新していますが、その間もたくさんのコメント・質問していただき、本当にありがとうございます。
今回は、別の運送会社に転職を考えている運行管理者の補助者に選任されているmachさんから質問をいただきました。
その質問の内容は、
「別の運送会社に転職したとき、補助者の資格要件を失うことはないのでしょうか?」
でした。
詳しいお話をお伺いすると、いまの運送会社から基礎講習の費用を出してもらったとのこと。しかも、自動車事故対策機構に受講を申し込みをした際、会社名と名前を記載したので…
・いまの運送会社を転職すると無効になるのでは…?
・改めて基礎講習を受講しなければいけないのでは…?
と感じたようです。
転職という人生の大事な選択をしているときなので不安になっていることかと思いましたので、早急に回答したいと思います^^
1.運行管理者補助者の資格は失われることはない
以前、紹介した「運行管理者補助者とは?」で運行管理者補助者の条件は…
補助者の資格要件をクリアしている
(aかbいずれかに該当すれば可)
a.運行管理者資格者証を取得している
b.運行管理者基礎講習を受講している
このように紹介しました。
つまり、運行管理者試験に合格して【運行管理者資格証を取得している者】もしくは【基礎講習を受講した者】のいずれかの条件を満たした労働者に対して、運送会社は、運行管理者 補助者として選任することができるというわけなんですね。
なお、運行管理者補助者として選任されている人の多くは、運行管理者資格者証ではなく、基礎講習を受講して選任されています。
そうすると、冒頭で紹介したmachさんのように「転職したら、また運行管理者の基礎講習を受講しなければいけないのでは?」と不安に駆られるのは当然のことではないでしょうか。
ですが、安心してください。
たとえ、運送会社が費用であなたが基礎講習を受講したとしても(会社名等を記載して申し込んだとしても)、基礎講習を受講した実績は【あなた自身】です。
そのため、Aさんが受講したら、あくまでもAさん個人に対して修了証が発行されるので会社は関係ないということなんですね。
2.基礎講習を受講した場合の修了証もしくは手帳は自分で持っておく
運送会社によっては、巡回指導や行政監査対策のため、運行管理者の基礎講習の修了証や一般講習等の受講手帳を本人の了解を得て預かっているところもあります。
そのため、転職するとき、退職手続きばかりに気を取られ、運行管理者手帳を会社に預けていることを忘れてしまい、いざというとき「照明するものがない…」というケースが多いです。
このような場合は、基礎講習を再受講する必要があるのでしょうか?
…
…
大丈夫!
基礎講習を受講した機関を覚えていれば、再発行されます。
ただ、それでも再発行の手続きは面倒臭いので、転職を考えているときは、運行管理者手帳や基礎講習の修了証をかならず会社から返してもらうようにしましょう。
check!
巡回指導や行政監査で補助者が基礎講習を受講しているか確認が行われます。そのため、運行管理者手帳を運送会社に預けているケースが多いです。紛失しないようにしましょう。
3.再発行できる機関は?
では、運送会社に預けてしまった。
紛失してしまった場合は、どのようにすればいいのでしょうか?
補助者の資格要件となる「運行管理者資格者証」と「運行管理者基礎講習修了証」では再発行機関がそれぞれ異なります。
① 運行管理者資格者証
… 運輸支局 整備部門
② 基礎講習の受講
… 自動車事故対策機構、ヤマトスタッフサプライ、トラック協会等
このようになっています。
基礎講習の修了証の再発行の流れ
運行管理者 基礎講習の修了証の再発行の手続きは次の流れになります。
① 当時、どの機関で運行管理者 基礎講習を受講したか思い出す。
a.自動車事故対策機構
b.ヤマト・スタッフサプライ
c.トラック協会 など
※個別でデータ管理しているため
② 当時、いつぐらいに受講したのか回答できるようにする。
※データ検証を行うため
③ 再発行の手数料を準備する。
※当時、500円でした。
受講した機関や時期を忘れると再発行はしてもらえません。
この場合、再受講する必要があるので注意が必要です。
4.紛失しない方法・例
運行管理者基礎講習の手帳や修了証を紛失しないために、私の知り合いが行っていた対策の例を紹介します。
① 手帳や修了証はコピーを渡す
② 一般講習など受講した場合は、そのたびにコピーを渡す。
③ 手帳は自宅の貴重品入れなどで保管する
このようにしておくと紛失する確率がグッと減ります。
check!
再発行の手続きは面倒くさいですし、何度もするようなものでもありません。なので、手帳や資格者証は所属している運送会社に預けず、自分の家にきちんと保管しておきましょう。
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